花紺青 ページ36
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「っ、渡利さん！」
振り返った渡利さんは、表情ひとつかわってへんかった。
息が詰まる思いで、声を絞り出した。
「教えてください。あの日、貴方が彼女に言ったことを‥！」
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渡「“最初で最後のヒットおめでとう”、そう言っただけだ」
言葉を失った。
頭が真っ白になるって、こう言うこと言うんや。
“まあ、最後のヒットにはならなかったけどな”
なんて、少し笑いながら付け加える渡利さんの心が、本当に分からなかった。
「‥‥っ、‥」
渡「彼女だって、うちに入ったのは金目当てみたいなものだ。試合に出たい、なんて思ってもないことを、」
「本当にそう思いますかっ‥！？」
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毎朝早く起きて
毎晩遅く帰って
試合中も目を光らせて
諦めない彼女が、嘘の姿だって？
ふざけるな。
渡「まあ、落ち着きなさい。今年の君の活躍には目を見張ってるよ。日本一まで、頑張ってくれよ」
ポンポンっ、と叩かれた肩
見えなくなった渡利さんの後ろ姿
「クソっ‥‥‥‥！、」
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理彩(プロフ) - 花蓮@carploveさん» ありがとうございます。伝わってよかったです(*^^*) (2018年7月14日 21時) (
レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮@carplove(プロフ) - 連載お疲れ様でした！夢主ちゃんのやりきれない焦燥感や焦りの描写がすごくて…ついつい感情移入して泣きそうになることも度々ありました…新作も楽しみにしてます！ (2018年7月14日 20時) (レス) id: 9ae88586f0 (このIDを非表示/違反報告)
ファンタオレンジ(プロフ) - 途中で、ピースサインの歌詞入ってて、びっくりしました！！笑笑 (2018年6月29日 17時) (レス) id: 50dccbc662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年6月24日 17時
