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第四話 ページ4
今日はいつもより早く映画館に来た。
そんな映画ばっかり見てたら実況を撮る時間がなくなってしまうからだ。
そして彼女にハンカチ返して家に帰る！これが俺の目標だ。
『あ、お兄さん。今日は来たんですね！』
「いや今日はAさんにハンカチ返そうと思って来ただけです」
Aさん、それが彼女の名前。
ハンカチに名前が書いてあった。
『あれ、名前なんて教えましたっけ？あ！ハンカチに書いてましたね！でも私だけ教えるなんて不公平です！お兄さんの名前も教えてください！』
「あ、えっと、清川優っていいます。キヨってよく呼ばれてます、それとお兄さんっていうのやめてください」
俺の名前を聞いた時、ぴくっと肩が、動いた。
『え、あ、じゃあ、キヨさんって呼びますね！』
「あ、タメでいっすよ！」
というとAさんは「ちょっと失礼します」と後ろを向いて縮こまった。
どうしたんだろうか・・・？
この時のことを後から聞いたのだが、
どうやら実況者のキヨさんではないかと困惑していたらしい。
続く
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作者名：ドMK | 作成日時：2016年8月10日 2時
