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親密(2話) ページ2

遠くなってく彼の背中を見ながら私は手を挙げ、タクシーを止める。

A『すみません、世田谷迄で』

ある住所をタクシードライバーに伝える。

「はい、分かりました。」

乗る事、10分程で目的地付近に着いた。

ピーンポーン
軽快なチャイム音が鳴る。
約15秒程で見知った顔の男性が出てきた。

こー「A」

ヒラ「中、おいで。」

A『こーちゃん、ヒラくん…ッ』

いざと言う時の二人は頼れる。
だって、この世にたった二人しかいない私の大切な幼馴染だから。

レト「え、Aちゃん!?」

ガチ「目、赤いよ?」

私の顔を見て早々に事態を察したのか、牛沢さんはさっきからティシュを探している。

牛沢「フジー、ティシュは?」

フジ「机の下!」

牛沢「あった、あった、フジさんきゅ」

はい、と箱ティッシュを渡してくれた。

私は一度、ズズっと鼻をかんだ。

フル「どしたん?話聞くよ?」

フルコンさんは私の話を親身に聞いてくれようとしている。

一度躊躇したものの、彼の友達で私とも親密な関係だった為、私はゆっくりと今までの事情を話していった。

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作者名:星海みのり | 作成日時:2023年7月30日 3時

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