Cosmonaut (ページ8)

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「特にはないよ。
学校案内は適当な順番で案内してもいいんでしょ？」

飯島は両膝に手をつき、よっこらしょとおじさんのような声を出して立ち上がる。

「おう。
順番はAの好きなようにしてくれ。

じゃあ頼んだぞ。」

先程Aに言われたばかりなのに、言いながら頭をぐしゃぐしゃと撫でてから元いた方へ歩いて行こうとする。

Aも少しイラっとしてしまい、歩いていく飯島の尻をペシッと叩いくが、飯島はケケッと人を馬鹿にしたような笑いで流し、歩き去っていった。

その後、ボーッと天井のシミを数え出したAだが、「起立」と合図が聞こえ意識が浮上する。

気づくと長ったらしい校長の挨拶も終わり、始業式は終了していた。

学年主任の指示に従い一年生から教室に戻る中、Aはパイプ椅子から立ち上がり自分のクラスメイトが座っている場所へ歩いていく。

近づくとそこには幼馴染の竹本翔が胡座で頬杖をつきながら、歩いてきたAを見上げていた。

「おつかれ生徒会長さん。

なんかさとセンに言われてたじゃん？
またお前なんかしたんだろ。」