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ゆっくりと演台から離れ、壇上から降りる前にまた演台へ体を向け一礼。

ここまでしてからやっと壇下へと降りれる。



スピーチが終わっても自分の学年の列へ戻ることはできず、生徒の列の横、体育館の壁に沿って教員用のパイプ椅子が一列並べてあるスペースがある。
そこの空いている椅子に座らなければならない。


空いている椅子を見つけ腰をかける。
ここまできてやっと緊張から解放され、ホッと息を吐く。


気づくとさっきAが立っていた演台に校長が立ち、長ったらしい挨拶をしている。
先程Aの話が終わりホッとしていた生徒たちだが、話が長くなると分かるとみなの顔が絶望に染まっ
ていく。


みんなわかりやす過ぎと思わず笑みが溢れてしまった。


さて、これから暇だ。どうしよう。
と考えてはみるが、おとなしく話を聞く一択しかないと気付き考えるのをやめた。



諦めてぼーっと体育館の天井のシミを数えていると、頭上から担任が顔をひょっこりとのぞかせてきた。

「おい。何ぼーっとしてんだ。
生徒会長なんだからシャキッとしろシャキッと。」

。→←。



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作者名:春夏秋冬 | 作成日時:2021年7月28日 13時

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