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太宰、中也、十五歳 36 ページ40

蘆花side


しかし森さんはしばらく言葉を口の中で転がした後、微笑んで云った。



森「秘密だ」



治「何それ!」



不満げに治が口を尖らす



森「ま、大人の勘のようなものだと思っておきなさい」



森さんは、表情を読ませないような笑みを浮かべた。



「三人…とくに二人共、仲良くしないと駄目だよ。これは命令だ。万一仲違いによって任務を疎かにしたという報告が私の耳に入ったら……判っているね?」



森さんの言葉と笑みから不可視の冷気が、周囲に広がった



森「返事は?」



沈黙



森「返事は?」



治,中「……はい」



二人から苦々しい声が聞こえた



森「よろしい。では行きなさい。良い報告を期待しているよ。蘆花君も宜しく。」



治と中原君が、相手の道行きを邪魔しながら歩き去っていく様子を森さんと静かに見守った。



バタン



古びた重い扉が閉まった。



「何故?」



森「ほら、蘆花君。あの子達も行ってしまったけれど行かなくて良いのかい?」



しらを切った森さんに続けて口を開く



「今回の件は二人で解決できるはずよ。何故私まで巻き込むんです?」



想像は付いているが。



森「この通り太宰君と中也君は仲が悪いからね、万が一の時のストッパーとして一緒に調査してほしいんだよ。特に太宰君は君の言うことは、よく聞くのでね」



「言い方を変えるわ。今回の件、私は役立たずよ…それでもなお連れて行かせるんですか?」



森「…」



その言葉にニコリと微笑みを浮かべる森さん。



「本当に趣味が悪い」




そう吐き捨てて足早に治と中原君の後を追った。

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Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - できれば別のブラウザというのを教えて頂きたいです。 (10月10日 21時) (レス) @page41 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - すみません。別のブラウザというのは..... (10月7日 18時) (レス) @page41 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月9日 17時

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