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太宰、中也、十五歳 31 ページ35

蘆花side


森「今この部屋で一番強大な暴力を持つのはそこの全く動く気の無い蘆花君を除いては中也君だろう。

だがマフィアにとって、暴力とは指針のひとつに過ぎない。マフィアの本質はあらゆる手段で合理性を操縦(コントロオル)することだ。
この場合の合理性とは、反抗によって生じる不利益が、反抗する利益を上回るように調整することだね。
マフィアの心得その一だよ。」



合理性を操縦する…ね。



自分もそれを実行しておきながら治には、そんなことをしてほしくないなんて……私という人間は、どれほどまで浅ましいのだろうか



太「そうかもね。でも、どうしてそんな教訓を僕に教えるの?」



「さて。何故だろうね」



その言葉がなんとなくこちらにも向けられているようで居心地が悪い。



暫くすると中原君がこちらに視線を向けたまま口を開いた



中「不利益が利益を上回るように、つったな」





嗚呼、これは……___________





中「情報を交換してやっていいぜ。俺の利益のためにな

__だが先に、手前等から話せ。その話を聞いてから判断してやる」



森「いいとも」





__掛かった





そんな私の内心を知ってか知らずか話は進んでいく



森「まず我々の目的。我々は、死んだ先代が現れたという噂を追っている。太宰君と蘆花君の調べでは、この半月で三回、いずれも擂鉢街付近で先代の姿が目撃されたそうだ。
そして四回目について

__彼は君達の前に現れ、黒い炎で君達を吹き飛ばした。何とも因縁めいた話だ。それについて、何か知っているかい?」



少しして中原君が



中「死者は蘇らねえ」



とだけ吐き捨てた



森「私もそう思う。もし蘇るなら、医者は全員失業だからね。だが……そうも云っていられなくなった。これを見てくれ」



その言葉に顔を上げて森さんの取り出した端末を覗き込む

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Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - できれば別のブラウザというのを教えて頂きたいです。 (10月10日 21時) (レス) @page41 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - すみません。別のブラウザというのは..... (10月7日 18時) (レス) @page41 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月9日 17時

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