太宰、中也、十五歳 20 ページ24
蘆花side
??「____くん。__花くん!蘆花くん!」
身体をゆすられ、目を開けるとそこには森さんがいた
森「ビックリしたよ。本部の前で倒れていたのを部下が拾ってきてくれたみたいでね」
「…治は」
頭が働き、寝起きの少しかすれた声で最愛の弟の確認をする。
森「そっちで寝ているよ。それで、収穫は」
その言葉にため息を付き自分の寝ていたベッドの影から気絶した中原君と広津さんを引っ張り出す
「ちなみに聞くけれど、私がここに運び込まれてどれくらい時間が経ちました?」
ポートマフィア本部入り口には大抵誰かが入れ替わりでいる。
たまたま変わる時間だったとしても気絶してから発見されるまで、そう大した時間はかかってないだろうと思いながら問う
森「そうだねぇ。まだ5分と立っていない。倒れていた時間が3,4分といったところなら気絶してから10分と立たずに目覚めたことになる。流石だね」
森さんが強制的にたたき起こしただけだろうがと内心毒づきながらも口に出すのを辞める
森「それで___彼は?」
広津さんをベッドに寝かせ、私がベットから起き上がって治の眠るベッドの横の椅子に腰掛ける。
「《羊の王》重力遣いの中原中也君よ。今回の件におそらく関係がある…というか聞いていたでしょう。」
治の服についた小型の盗聴器を剥がし、森さんに投げ渡す。
森「おそらく……ね。気づいているかい?
君がこの言葉を口にするとき、大抵君には終焉が見えている。今回は何が見えているのか」
それを難なく受け取りながら森さんが云う。
終焉…そんな大層なものじゃない。
それに、そんなこと気づいている。
わざわざこれを選んでいるのだ。
舐めないでほしいものだ。
「…さあ。でも、今回の件の答えは貴方もわかっているでしょう?」
そこまで分かれば終焉も分かる。
今回の終焉は案外簡単なものだ。
まぁこのあとこの件から派生して事件が起こるけれど。"今回"はそこで終わる。
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Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - できれば別のブラウザというのを教えて頂きたいです。 (10月10日 21時) (レス) @page41 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - すみません。別のブラウザというのは..... (10月7日 18時) (レス) @page41 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:命 | 作成日時:2022年11月9日 17時