太宰、中也、十五歳 14 ページ18
蘆花side
カンッコンッ
屋根を伝っているため屋根の素材によって足をついたときの音が変わる。
それで遊びながら一歩一歩、擂鉢の底にリズムよく、歩いていく。
すると治に対してライダースーツの少年が足を振り上げたところが見えとっさに影を伸ばしてその足を影で巻取り、そのまま投げ飛ばす。
その前にも蹴られていたのか、治の唇の端から血液が1筋流れ落ちていた。
まだ姿しか見えないような距離。
どうしたものかと思いながら、どこかで見たことのあるライダースーツの少年の情報を組織の情報と一緒に脳から引っ張り出す。
「《羊》…この横浜で一大勢力を築く、
略奪や抗争や人買の襲撃に抵抗するため、少年少女達が集まり自衛組織をつくったのが発端。
その組織戦略は専守防衛。
だが《羊》に逆らう人間は今やほとんどいない。
なぜならば《羊》の領土を侵した者は誰であれ、後で必ず
《羊》のリーダーであるたった一人の少年
___中原中也によって。」
ここまで詳しいのは昔、勧誘されたことがあるからだ。
《羊の王》中原中也の異能力は触れた対象の重力を自在に操ること。
単純明快。
故に強力。
そんなことを考えながら何かを話している2人に近寄る
中「
そのまま軽やかに屋根を踏み切り、中原中也君の横腹を蹴り飛ばす。
中「がっ」
突然のことで異能力の発動が間に合わなかったのか思ったよりも吹き飛んだ
「大丈夫?」
ボロボロな治に手を差し出す
治「大丈夫。にしてももう少し早く助けに来てよ」
「いいタイミングだったと思うのだけれど」
そんな会話をしていると、ガラガラと瓦礫の奥から中原中也君が出てくる
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Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - できれば別のブラウザというのを教えて頂きたいです。 (10月10日 21時) (レス) @page41 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - すみません。別のブラウザというのは..... (10月7日 18時) (レス) @page41 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:命 | 作成日時:2022年11月9日 17時