太宰、中也、十五歳 10 ページ13
蘆花side
治「ふうん、塗装用の
珍しくも本をしまい、歩いている私と真剣な表情で本を読む治
「…塗装用の鍍金液の主成分はアルカリよ。死ぬより先に内臓を溶かされるわ」
治が云った言葉に補足をかける
治「げっ。ホントだ。…但し人気の理由は単に工業塗装業者にとって手に入りやすい薬品であるからで、決して安楽な自 殺方法ではない。
飲んだ者は、生きながら内臓を溶かされる激痛に何時間も悶ながら死ぬであろう
………うえっ、試さなくて良かった!
心中するときもこれはやめようね。姉さん」
そう告げてから、治は顔を上げ、後ろを歩いている護衛のマフィアに声をかけた
治「ねえ、今の話知ってた?自 殺するときには気をつけてね!ええと…」
「広津さん」
言葉に詰まった治に小さく云う
治「そうそう。広津さん!」
広「その……参考にさせて頂きます。」
困った大型犬のような顔をして、そう答えた広津さん。
紳士然とした外見の、壮年の男性がそんな顔をしているのは少々、否。
結構面白い。
このあたりの土地に詳しいという理由で私達に指名された道案内件護衛の役を任された、マフィアの構成員だった。
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Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - できれば別のブラウザというのを教えて頂きたいです。 (10月10日 21時) (レス) @page41 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - すみません。別のブラウザというのは..... (10月7日 18時) (レス) @page41 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:命 | 作成日時:2022年11月9日 17時