7話 ページ7
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とある日の夕方、私の席へ転がり込んできたシャオさん。
何事かと手を止めれば、目をきらきらさせて爆弾をひとつ落とした。
「こないだ言ってた俺の友達、Aちゃんに会いたいって言うてんで！」
「待って」
あまりの衝撃に思わずタメ口をきいてしまいすみませんと謝るも、シャオさんは聞いていない様子でさらに話を続けた。
「近々そいつこっち戻ってくるらしいんよなぁ、そんでこの間のAちゃんの話したら会わせてくれって食いついてきてさ」
「シャオさん！その人に私の名前言ってないですよね！？」
「ん？あぁ……言うてへんで。言うとこか？」
「マジでダメです！本当に！」
ツッコミどころは沢山あるけれど、身バレだけは避けたかった。まだ本人かどうかも確証は無いのに、もう全身の勘が危険信号を訴えていた。
というより何より、
「余計なこと言わないでくださいよ！」
「はは！ごめんごめん、そいつの話と似てたからつい言いたなってもうて」
気持ちは分からなくもないけれど、私にとっては死活問題だった。もう首の皮一枚の壁しかないような気分だった。
「でも、お前と違って合コンめっちゃ行くしめっちゃ連敗しとるでって言うといたで」
「待て！？」
タメ口のラインを超えた制止の言葉が口から漏れたのも意に介さず、シャオさんに鬼の形相で詰寄る。
「とにかく、私はその人には会えないです！絶ッ対に！丁重にお断りをお願いします！」
「なんやねん、えらい必死やなぁ？まぁ言うとくけど…」
あまりの迫力にすごすごと退散したシャオさんを見送り、デスクで頭を抱える。
これは非常にまずい。シャオさんは何をしでかすかわからないので、1歩間違えれば遭遇してしまう可能性もなくは無い。
ついでに県外から戻ってくるとも言っていた。もう絶対本人じゃんかこれ。世間ってもっと広いかと思ってた！
「はぁ〜〜〜………」
会いたい、会いたくない、と矛盾した気持ちが永遠に頭を渦巻き、一向に仕事が進むことは無かった。
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夢月(プロフ) - 心臓がギュンってなりました対ありでした、、、 (2022年9月10日 6時) (
レス) @page17 id: 93204524cb (このIDを非表示/違反報告)
ニコチンキッド - とても好きすぎてスマホ叩きわりました (2022年6月28日 23時) (レス) @page17 id: 5ea514a864 (このIDを非表示/違反報告)
))k(( - めちゃくちゃに好きな神作品…っ (2022年3月12日 22時) (レス) @page17 id: 871e1d6cc0 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット_(プロフ) - かなり前に完結済みの作品様ですが、コメント失礼致します。わー！めっちゃ好きです！リクエストで申し訳ないんですけど、夢主ちゃんと付き合ってた時の紫の後輩くんのこととか知りたいです…！この作品一気にお気に入りになりました…もう好きです… (2021年7月10日 20時) (レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 以前の作品にコメント失礼します。前作から一気に拝見させて頂きました。切ないストーリーだけど、それだけじゃなくクスッと笑える部分も多く、高校卒業後のすれ違いが最高に好きでした…。本当にこれ以上の作品に出会える気がしません；； (2021年5月23日 8時) (レス) id: 6c6ea452a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら
| 作成日時：2020年2月4日 23時
