俺の可愛いADちゃんpart５ (ページ7)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:747,152 hit

カラクリ～ニノside～ページ7

大阪コンサート二日目、翔さんがドラミちゃんが合コンに行くと話してくれた後、ホテルに戻ってすぐ、後藤さんにメールした。

『久しぶりに、時間が取れそうだから、飲まない？』って。

日時を思いっきり合コンにぶつけてね。

にのちゃん、何を隠そう、お笑い大好きだから、芸人さんの知り合いは多いんですよ。

中でも後藤さんはなんだかんだでよく飲みに誘ってくれる。

そして、誘われると結構マメに会いに行ってた。

そんな事もあって、あっさり、合コンに来てくれと言われましたよ。

『ニノが来てくれれば、盛上がるから。』ってさ。

ただ、面倒くさい条件がついた。

それが、グラドルの沢田結衣の相手をする事。

どうやら、後藤さんが俺と仲が良いのを知って、しつこく会わせろと言っているらしい。

まあ、ドラミちゃんを守るためなら仕方ない。

お相手いたしますよ。

．

多少、憂鬱の種を持ちつつ、あっという間に合コン当日になった。

ドラミちゃんは「合コンに行く」って言ったけど、あえて知らないフリ。

だって、驚く顔、見たいんだもん。

目をクリクリさせてさ、驚くんだよ、絶対。

可愛いだろうな、ドラミちゃん。

そんな事を思いながら、楽屋を出ようとすると、

「ニノ、たまにはメシ食いに行こうぜ」

と翔さんに声をかけられた。

「俺もあと、雑誌の取材だけだから、一緒に行くんだ。行こうよ、ニノ！」

後ろからひょっこり顔を出す相葉さん。

いや、俺、それどころじゃないから。

「あ～・・・今日はちょっと。」

そう言って苦笑いする俺を二人で面白そうに見てる。

「多分ね、ニノが行こうとしてる所と、俺らがメシ食う所、同じ所だと思うんだよ。」

ニヤリと笑って、俺の肩をぽんと叩く翔さん。

「取材さっさと終わらせて、メシ食いに行こうぜ。」とスタスタ廊下を歩き出した。

そんな翔さんの背中をあっけにとられて見ていると、横から相葉さんが笑いながら、

「翔ちゃん、いつも電話してる、誰かさんから、合コンやる店聞いて、予約とったらしいよ。ニノが行けなくても、誰かがAちゃんの様子見に行ける様にって。」
と言った。

・・・翔さん。

あなた、いつもそうやってさりげなく大胆なフォローをしてくれますよね。

カッコ良すぎでしょ。

若干、持ってかれた感があって、悔しいわ。

そんな事を思いながらも、先行くなで肩の背中に感謝しながら、後を追いかけた。