繋がろう？〜ニノside〜 ページ25
週刊誌の対策もあったけど、何より少し冷静にならなきゃって思って、コンビニで俺だけ降ろしてもらった。
適当に買い物して、夜道を歩く。
冷たい風が身体を冷やしてくれて、なんとか頭がクリアになった。
玄関を開けると、リビングに明りがついてる。
それだけで、そこにドラミちゃんがいるとわかって嬉しくなって少し頬が緩んでしまう。
リビングのドアを開けると、ぼーっと突っ立って部屋を見てるドラミちゃん。
あ、また集中してぼーっとしてる感じ？
俺これで何回も驚かせたなあ。
そんな事を思ってついまた顔が緩んじゃったけど。
いや、今日はそんな甘い事言ってちゃいけない。
そう思って、後ろから、『座れば』って声かけた。
ビクッと肩をゆらして、振り返るドラミちゃん。
びっくりしてまた目をクリクリさせてる。
っていうか、なんで顔、赤いの？
もしかして、俺んち入っただけで緊張してるとか？
・・・
あ〜もうだめ。
可愛すぎる。
もってたコンビニの袋を放りなげると、ドラミちゃんを抱きしめた。
ドラミちゃんの髪の毛から、少しシャンプーの香りがする。
そっか、いつも仕事終わるとシャワー浴びるっていってたもんね。
キス、したい。
・・・つか、しますよ。
ドラミちゃんの潤みがちな瞳を覗き込んで、そのまま唇を塞いだ。
やっぱりドラミちゃんの柔らかい唇、いいよね。
そんな事を思いながら、しばらくキスを繰り返す。
そういや、ドラミちゃん、上着きたまんまじゃん。
この際だから、俺が脱がしますよ。
「脱がしていい？」って聞いた後、
キスをしたまま、そっと上着に手をかけて両手で優しく脱がしてあげる。
上着を着ている姿を見ていたせいか、ワンピース姿になったドラミちゃんは少しこころもと無いような気がして、すごくそそられた。
ずっと俯いてるドラミちゃん。
相変わらず顔は真っ赤なんだけどね。
そんな所がたまらなく愛おしい。
でも・・・
「可愛いよ」って言ったら、
「結衣さんの方がよっぽど可愛い」って。
ああ、そうだった。
現実に一気に引き戻される。
俺、こんなにあなたの事しか考えてないのにね。
本当に伝わるのかな、俺の想い。
ふと、「ニノなら大丈夫だよ」
そう言ってふにゃっと笑う大野さんの顔が浮かぶ。
そうだ、もうこのままじゃダメだ。
ドラミちゃん、もうさ、ちゃんと繋がろう？
そう思って、また、ドラミちゃんをぎゅっと抱きしめた。
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作者名：むぅぽん
作成日時：2012年11月30日 15時
