俺の可愛いADちゃんpart５ (ページ21)

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どうしたんだろう。ページ21

相葉さんが気を紛らわす様に優しく話をしてくれたおかげで、少し気持ちが落ち着いた。

うん、相葉さんと櫻井さんの言った事を信じよう。

そう思う事にして、だったら、ちゃんと二宮さんが心配しない様に、楽しくしてなきゃって思った。

彩美さんや美香さんも色々気を使ってくれて、皆で盛上がる。

よかった、何とか笑えてる・・・そう思ってたら、ぐいっと腕を引っ張られた。

反動で思わず立ち上がる。

びっくりして横をみると、真剣な眼差しの二宮さんが私の腕を掴んでるんだってわかった。

「悪いけど、俺たちもう帰ります」

そう言う二宮さんの声色は明らかに怒ってる。

な、何で？？

「ほら、行くよ」
そう言って、私の鞄を持って、腕を引っ張る二宮さん。

二宮さんの心境が全く掴めないまま、ぽかんとしてる皆さんに軽く会釈をして、引きずられる様に部屋を後にした。

．

タクシーに乗っても、何もしゃべらないで、ただ私の手を握ってる二宮さん。

・・・どうしたんだろう。

何となく話しかけにくくて、ただ俯いて黙っていた。

．

．

「すみません、あそこのコンビにで俺だけ降ろしてください」

大通りを抜けて、少し小さな道路に入った所で、二宮さんが口を開いた。

タクシーが停まると、運転手さんに道を説明して、お金を渡し、降りて行く二宮さん。

「ドラミちゃんは先に帰ってて」

そう言ってエントランスの開け方とか、部屋番号とか説明して、バタンとドアを閉めた。

走り出すタクシーの窓から、少し背中を丸めてコンビニに入って行く姿をみて、これから何が起こるんだろう・・・と少し不安になった。