どうして？〜ニノside〜 ページ19
・・・やっぱりちゃんと事の成り行きを説明しとくべきだったかな。
完全に俯いちゃってるドラミちゃん。
きっと、俺が望んで沢田結衣とイチャついてると思ってる。
後悔、先に立たずだわ。
何となく、心のどこかで、ドラミちゃんは分ってくれるって思ってた。
でも、そうだよ、忘れてたけどドラミちゃん、俺のドラミちゃんへの想いは「子供がおもちゃに夢中なのと同じ」って思ってるんだよね。
要は、信用されてないってことでしょ。
それに、物事をそのまま鵜呑みにする子ですから。
当然の結果だよね。
読みが完全に甘かった。
隣では、俺にきっぱり言われたのがこたえたのか、テンションが急に下がって、しょぼんとしてる結衣ちゃん。
今なら、解放してくれそうだし、もう、ドラミちゃんを連れて帰ろうかな。
さっさと誤解を解いてしまいたい。
そう思った時、相葉さんと翔さんが、ドラミちゃんの所に言って何か話し始めた。
ぱっと顔を上げるドラミちゃん。
そしたら、相葉さんが、にっこり微笑んでドラミちゃんの顔を覗き込んで、頭を優しく撫でてる。
は？！
相ばか！！何やってんだ。
触んな！！
俺の睨みに絶対気が付いているであろう相葉さんは、知らんぷりで、楽しそうにドラミちゃんに話しかけてる。
ドラミちゃんも、ほっとした表情で嬉しそうに相葉さんを見てる。
もう、ほんと、やめてよ。
ただでさえ、好きでもない女を相手にして、ストレス溜まってんのに。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、
二人で楽しそうに会話して、挙げ句のはて、彩美ちゃんや美香ちゃん、他の男性陣に、
「二人は仲良しなんですね。怪しい〜」
とか言われてからかわれてる。
「そ、そんな事無いですよ！！」
と言ったドラミちゃんだけど、顔赤くしてんじゃん。
…俺、あなたの為に頑張ってるんですけど。
少しぐらい、分ってくれてもいいじゃん。
ドラミちゃん以外の女に会いたいなんて思うわけ無いでしょ。
こんなにあなたの事を想ってるのに。
こんなにあなたを守りたくて必死なのに。
どうして俺の『好き』は信用されないわけ？
じゃあさ、どうして、俺の事受け入れたの？
どうして、俺に気のある素振りをするの？
目の前で楽しそうにしてるドラミちゃん。
やりきれない気持ちがこみ上げる。
思わず大きなため息をついた。
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作者名：むぅぽん
作成日時：2012年11月30日 15時
