俺の可愛いADちゃんpart５ (ページ2)

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結衣さん～彩美side～ページ2

全員集合したところで、合コンをする、居酒屋へ向かう。

居酒屋と言っても、全部個室で、おしゃれな雰囲気のお店だから、結衣さんはまあ、好きだよね、ああ言う所。

・・・それにしても、どこから今日の合コンの事聞いたんだろう。

まあ、結衣さんの地獄耳は有名だけどさ。

この合コン、実はリトルマスターの後藤さんから頼まれたものだった。

「実は、俺の後輩で、今彩美ちゃんがやってる深夜番組のADの女の子が好きだって奴がいてさ。俺が彩美ちゃんと知り合いだって言ったら、頼み込んで来ちゃって。」

そう言って苦笑いする後藤さん。

・・・後藤さんに頼まれたら私が断れないの、わかって言ってるんだなって思ったけど。

そこはしょうがないよね、惚れた弱みだもん。
後藤さんに協力しなくちゃ。

でも、多分、普通に誘ったらAちゃんは来てくれないだろうからって思って、「人数合わせ」って嘘ついた。

美香にも事の全貌を話して、協力してもらう事になって、これで大丈夫って思ってたら、今日になって、結衣さんが「私も行くから」って連絡をよこした。

なんでなんだろう？

結衣さんは、あまり芸人さんには興味が無くて、どっちかっていうと、俳優さんとかを狙ってるタイプ。

いつも、そう言う類いの人がいると、すごい甘い声をだして、隣、独占してるもんね。

はっきり言って、扱いずらい先輩だから、あまり関わりたくないんだけど、この世界も縦社会だからね・・・。

「行く」って言われちゃうと断れないよ・・・。

後藤さんにはさっき連絡したけど、
「あ～・・・そっか、やっぱり・・・まあ、わかったわ」

と曖昧な返事。

ん？『やっぱり』？
って思ったけど、時間もなかったし、あえて聞かなかった。

なんか、嫌な予感がするなあ～今日の合コン。

Aちゃんが嫌な想い、しなきゃいいんだけど。

そんな事を考えると、足取りは重たくなってしまうんだけど、いつの間にか居酒屋にはついてて、足取りの軽やかな、結衣さんを慌てて追いかけて、店員さんが案内してくれた部屋に入っていった。