６．紅野さんと半年�� ページ20
「ねーえAちゃん、好きだよ？」
「ｹﾞｯ紅野さん、ごめんなさい」
「ほらもうそうやって照れ隠し？」
「違います！！」
西宮Aはここ最近とても憂鬱な事がある。
そこそこの高校へ進学し、新しい制服に身を包み、高校生活は充実させようと意気込んだ入学式。そこから少し過ぎて５月、友達も増えて帰りに寄り道、なんてこともしたり、おおこれが高校生かと感動で涙ぐみながら空を見上げて歩いていたわたしは段差に躓き、気付いたら見知らぬヤンキーに頭突きをかましていた。
「・・・いや、あの、その、す、すみませんでした・・・」
「謝るときは相手の目を見なきゃだめって習わなかった〜？」
「ひっ、」
頭突きをしたことを理解するのに数秒、そしてその頭を離すことには１秒もかかっていないと思う。冷や汗をだらだらと流しながら、振り返った男の人に謝罪の言葉を口にする。
怖くて顔を見れなかったが、その人はニコニコしながらこちらの顔を覗き込んできた。
「どうしようって顔してるね、かわいー」
そう言いながら頬に手を伸ばして触れてきた彼を見て確信した。
あ、これは、変態だ。関わってはいけない。
本能が悟ってからの行動は早かった。
申し訳ありませんでした！！と目を見て叫び、これでもかというくらい腰を曲げて全力謝罪し、方向転換して即座に逃げた。
もう二度と関わることはないだろう。ヤンキー怖いし。
家に帰り仏壇に手を合わせ、おばあちゃん、わたしを守ってねとお願いをしておいた。
これで大丈夫だと思っていた次の日から、彼、紅野さんはちょくちょくわたしの前に現れるようになってしまったのである。そう、冒頭のようにして。
「俺Aちゃんに一目惚れしちゃったー」
「俺と付き合ってよ」
「一緒に遊びに行かない？」
こんな感じで毎回声をかけられ、今日はどこを帰ったら彼に遭遇せずに済むのだろうと毎日考えて、なかなか友達とも帰れずにいる今日この頃。
「憂鬱だ・・・」
紅野さん、顔はかっこいいのになあ。残念な人だ。そんな事を思いながら、少しだけ、会えるのを楽しみにしている自分がいることにはまだ、わたしは気付けずにいたのである。
紅野さんと半年�□�←人生ハードモード（紅野くんとの場合）��
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なー(プロフ) - うまるさん» ありがとうございます！リクエスト頂いて本当にうれしかったです！ (2018年12月6日 16時) (
レス) id: cafee05a39 (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 岸波さんさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごくうれしいです！ (2018年12月6日 16時) (レス) id: cafee05a39 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 相良様今日から俺はの中で一番大好き格好良過ぎ 溺愛されたいって思う位好き(ドラマ終わったら相良様ロスになりそう) (2018年12月6日 16時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
うまる - 紅野さん見ました！！本当に、上手いことお話が作られていますね！！尊敬しますよ！！しかもこんなに完成度の高いお話マジで初めてです！！難しいリクエストなのに答えてくださってありがとうございます！！キュンキュンしまくりですよ！これからも楽しみにしています！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: 6aae8bb512 (このIDを非表示/違反報告)
岸波さん(プロフ) - 紅野くんの夢って少ないのでそれだけでもすごい嬉しいのにこんな面白いお話ばかりで…。本当ありがとうございます！応援しています。倫也くん好きなので皇子山さんの話も楽しみにしてます！ (2018年12月4日 17時) (レス) id: 5da2dcbb02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なー | 作成日時：2018年11月13日 14時
