見習い生活140 ページ7
「……きっと、いつもこんな感じなんだよね」
聞こえない程度に呟き、もうぐっすり眠っているその人を見下ろす。
おそらく、私が気付いてないだけでいつも実際はこうなのだろう。
この人の昼寝事情は全然知らないから……。
「…………」
いつもなら出来ないけど、今だけならとその顔をまじまじと見つめた。
整った顔立ちや、このさらりとした髪は、生前からのものなのだろうか。
いや、そうなるとなんかこの性格も生前からの様な気がするから、気のせいということにしておこう。
あ……そういえば、あの子も……。
「…………」
いらぬことを考えようとした頭をすぐに停止させる。
何故今あの子を思い出したんだ。
目の前にいるのは田噛さんであり、あの子ではない。
どんなに似てようが……違うはずだ。
「……綺麗だな……」
何か別の方向に話題をそらそうと、その顔を見たまま、口から勝手にそんな言葉が出てハッとした。
これ、本人に言ったら絶対睨まれる。
……でも。
そんな否定の言葉を心で囁き、そっと黒髪を撫でてみたり。
こんなこと起きてる時には絶対出来ない。
あぁ、カメラさえあれば撮りまくって館内にばら撒くとか色々な嫌がらせが出来たのに。
しまったな……なんて思いながら、すぐに手を離した。
ーーコンコン。
そんな時、ドアがノックされて其方に視線をやる。
婦長さんか先生だろうか。
何故か少しだけドアが開いており、その隙間からは……。
「少しいいかしら」
「…………」
もう見慣れてしまったその顔を、嫌とすら思わなくなり、一つ頷く。
「そう」
その一言の後、先に行ったのかその姿がすぐ見えなくなり、それを見届けてから私もゆっくりと後を追うのだった……。
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神無月(プロフ) - 田噛ー！かっこよすぎです！ (10月10日 18時) (
レス) @page45 id: cbb245cf81 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - かふぇいんさん» キュンキュンして下さったのですか！？あ、ありがとうございます！更新頑張りますので、お暇があればまた見ていって下さい！コメントありがとうございました！！ (2017年11月8日 19時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - 一気読みしました！キュンキュンしすぎて心臓いくつあっても足りないですよ!!どうしてくれるんですか!?（精一杯の誉め言葉）更新待ってます(^_^) (2017年11月8日 17時) (レス) id: 85405eb198 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - ねむねむさん» 面白いと言って頂けて光栄です！更新ペースを出来るだけ早く出来るよう努力しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - 恵方巻きさん» お返事が遅れてしまいすみません……！楽しみにして頂いて、本当に感謝しております……！これからも、どうぞよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文章野良 x他1人 | 作成日時：2017年2月24日 22時
