見習い生活177 ページ44
「え、災藤さんも？」
あれから少し時間が経ち。
佐疫さんの持って来てくれたアップルパイを頬張りながら、災藤さんも此処にいることが判明した。
姿を見せていないのは、どうやら婦長さんと
……お話中ね。
引っかかる様な言い方ではあったが、あの間に入って巻き込まれるのも嫌なので、待機。
流石にもうあの婦長さんの、とんでもないお言葉……は聞きたくない。
そしてそれに対抗する災藤さんの口も……中々達者なものなんだろう。
私が入れば木っ端微塵じゃないか。私が。
斬島さんと田噛さん、谷裂さんは、それぞれアップルパイをパクパクと食べている。
平腹さんと木舌さんは、どうやらもう一人の獄卒に会いに行っている様だった。
チラリと、田噛さんの方を見る。
目の前でアップルパイを一言も発さず食べているその姿を見ると……何故か笑えてきた。
「それにしても、美味しいですね……アップルパイ」
込み上げてくる笑いを抑える為に、佐疫さんに話かける。
しかし、このアップルパイというお菓子。
文字通り、頬が落ちる様な美味しさだった。
カスタードの様な甘いものが入っており、甘酸っぱいリンゴと良い感じに引き立て合っている。
美味しい。
何処で買ったんですかと聞く前に、佐疫さんが嬉しそうに微笑んだ。
「本当？ 良かった、作って正解だったよ」
「え」
佐疫さんの話を聞いて動きが止まる。
作った？ ……この最初から高級店に居座っていそうなアップルパイを、佐疫さんが？
「……さ、流石ですね」
流石過ぎる。
どうりで、他の獄卒達も必死に食べている訳だ。
あの優等生っぷり……私にも是非分けて欲しい。
「平腹に半分取られちゃったけど……まだあるから、沢山食べてね」
半分程無くなっているアップルパイの入った箱を見て、佐疫さんが苦笑する。
流石平腹さん。
先程まで騒いでいたが、居なくなると中々静かなものだ。
「ありがとうございます」
心からのお礼を言った後、他のメンバーも二つ目に手を伸ばしているのを見て、私もすぐに二個目へ移るのだった。
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神無月(プロフ) - 田噛ー！かっこよすぎです！ (10月10日 18時) (
レス) @page45 id: cbb245cf81 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - かふぇいんさん» キュンキュンして下さったのですか！？あ、ありがとうございます！更新頑張りますので、お暇があればまた見ていって下さい！コメントありがとうございました！！ (2017年11月8日 19時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - 一気読みしました！キュンキュンしすぎて心臓いくつあっても足りないですよ!!どうしてくれるんですか!?（精一杯の誉め言葉）更新待ってます(^_^) (2017年11月8日 17時) (レス) id: 85405eb198 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - ねむねむさん» 面白いと言って頂けて光栄です！更新ペースを出来るだけ早く出来るよう努力しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - 恵方巻きさん» お返事が遅れてしまいすみません……！楽しみにして頂いて、本当に感謝しております……！これからも、どうぞよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文章野良 x他1人 | 作成日時：2017年2月24日 22時
