見習い生活159 ページ26
「なっ……」
明らかに敵意剥き出しである、亡者の口から出た言葉に、私は驚きを隠せなかった。
取り込んであげる……？
そんなことされたら、正直この後死んでも戻って来られないんじゃないかという考えが、頭をよぎる。
冗談じゃない。
私だって、田噛さんにあんなこと言った以上、助けに来てくれるまでは耐えないと……。
……来るまでにあれを倒して、遅かったですねみたいな感じで理科室の椅子に足組んで座るのもいいけど。
「まぁこの暗闇相手じゃ、それも難しそう……かな」
はぁ……と軽く溜息をつき、外套から手裏剣を取り出す。
「イケナイコネ……。ハハオヤニ……タテツク……ナンテ……」
「…………」
まさか、亡者にいけない子扱いされる日が来るとは……。
亡者にだけは言われたくないかもしれない。
そりゃ私もどちらかといえば悪役だけど。
……というか。
「母親？」
先程の言葉の疑問点を口に出し、ハッとした。
……成る程、そういうことか。
でも、何故学校に……。
一見無縁そうだけど、関係が？
「イケナイコニハ……バツ……バツヲ……」
言い終わるや否や、何かがこちらに向かってまた飛んで来る。
「速い！」
先程より素早くなったその動きに、避けきれないと判断して手裏剣二枚でガード。
キィィンという金属音が、辺りに響き渡った。
正直、幾ら自分の腕に自信があったとしても、この状況下はまずい。
生前暗殺者をしていた時も、勿論辺りは暗かった。
でも、ここまでじゃない。
感覚を頼ることにだって、限界が……。
「アァ……ダメヨ……カワイイコ……ヨケチャ……ダメ」
すぐにそれが戻るのを確認して、私も攻撃態勢を整える。
いやいや、流石にあれは避けなきゃ私形が無くなっちゃうから。
また五本の指が見えたから、きっとあの亡者の攻撃手段は腕なのだろうけど、異常なのはその速さと硬さ。
手裏剣で肉が削げなかった時点で分かった。
あの亡者の腕は、刃物じゃ削りきれないくらい頑丈に出来ている。
亡者だから、腕の数だって二本だとは限らないし、最悪無限に出せたりして……。
「…………」
せめて胴体はスパスパ切れる様な柔らかさであってほしいわ……。
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神無月(プロフ) - 田噛ー！かっこよすぎです！ (10月10日 18時) (
レス) @page45 id: cbb245cf81 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - かふぇいんさん» キュンキュンして下さったのですか！？あ、ありがとうございます！更新頑張りますので、お暇があればまた見ていって下さい！コメントありがとうございました！！ (2017年11月8日 19時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - 一気読みしました！キュンキュンしすぎて心臓いくつあっても足りないですよ!!どうしてくれるんですか!?（精一杯の誉め言葉）更新待ってます(^_^) (2017年11月8日 17時) (レス) id: 85405eb198 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - ねむねむさん» 面白いと言って頂けて光栄です！更新ペースを出来るだけ早く出来るよう努力しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - 恵方巻きさん» お返事が遅れてしまいすみません……！楽しみにして頂いて、本当に感謝しております……！これからも、どうぞよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文章野良 x他1人 | 作成日時：2017年2月24日 22時
