見習い生活154 ページ21
「し、失礼します……」
「何でへっぴり腰なんだよ」
すっと少し扉を開け、頭だけ入れてそう言えば、後ろからペシリと頭を叩かれる。
「いや、此処廃校な上に暗いですし、幽霊屋敷を思い出すんですよ……」
扉を完全に開きながら頭をさすって、言いながら今度こそ理科室と書かれたその教室へ足を踏み入れた。
カーテンは開いているが矢張り暗く、長机と丸椅子が教室の半分以上を占めている。
なんだかよく分からないガラス製の容器も、端にある台の上に所狭しと並べられていた。
「まだ怖いのかよ」
ぼそりと貶す田噛さんを睨みながら、「元はと言えば貴方の所為じゃないですか」と言うと、無言で此方を見てくる。
多分……覚えていないのだろう。
薄暗い理科室を見回しながら、私はその出来事について、簡潔に話した。
「前……私が森で田噛さんを待ってた時。なんか驚かせてきたじゃないですか」
思い出すかどうか試す様に驚かした方法を言わず話すと、どうやら分かったらしい。
あぁ……と一言こぼした後、更に詳しい話をする。
「その辺のでかい葉に穴空けて顔に近付けただけなのに、お前が幽霊だとか言ってビビってたやつだろ」
「無駄に説明し過ぎなんですよ貴方は……！ それにあんな変なのを至近距離で見て、驚かない方がおかしいですって」
しれっとした顔で言った田噛さんにそう反発するも、普通驚かないと返される始末。
そんな筈は……と思いながらも田噛さんの揺るがない表情を見ていると、そうかもしれないと思ってしまうのだった。
「……って、なんで敵地でこんな呑気な話ししてるんですか」
「最初から最後までお前の所為だけどな」
「…………」
少しは貴方の所為でしょうに……と、横目で見ながらそう思っていた時。
ガシャン……‼
「！」
何処からかガラスの割れる様な音がして、田噛さんと入り口側の方を向いた。
聞こえる範囲だけど、近い位置ではない……。
他の階の、もっと奥の方の教室……？
「田噛さ……！」
その名前を呼ぼうとして、一歩前に足を出した途端、もう片方の足を何かに掴まれていた。
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神無月(プロフ) - 田噛ー！かっこよすぎです！ (10月10日 18時) (
レス) @page45 id: cbb245cf81 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - かふぇいんさん» キュンキュンして下さったのですか！？あ、ありがとうございます！更新頑張りますので、お暇があればまた見ていって下さい！コメントありがとうございました！！ (2017年11月8日 19時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - 一気読みしました！キュンキュンしすぎて心臓いくつあっても足りないですよ!!どうしてくれるんですか!?（精一杯の誉め言葉）更新待ってます(^_^) (2017年11月8日 17時) (レス) id: 85405eb198 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - ねむねむさん» 面白いと言って頂けて光栄です！更新ペースを出来るだけ早く出来るよう努力しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - 恵方巻きさん» お返事が遅れてしまいすみません……！楽しみにして頂いて、本当に感謝しております……！これからも、どうぞよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文章野良 x他1人 | 作成日時：2017年2月24日 22時
