６７、そのころ秀徳は ページ23
宮地「まだかよあいつ。そろそろ刺すぞマジで！」
イライラと眉間にしわを寄せる宮地の声が響く、秀徳高校選手控室。
試合が終わっていつのまにか姿を消していた緑間は、まだ戻って来てはいなかった。
ガチャリ。
唐突に扉が開いた。
高尾「あっ！！ もー真ちゃん遅いよー」
緑「すいません、戻りました」
宮「どんだけ待ったと思ってんだ！ １分で準備しろ轢くぞ」
……あれ？
心なしか、緑間の表情に違和感を感じた。
どことなく…強張ってる…ような……？
俺らの知らない間に、緑間に何かがあったのではないかと少し不安になってきた。
少し遠目から、宮地に文句を言われながら荷物をまとめる緑間を見てから口を開く。
高「……真ちゃん、どーしたの？」
少し不安な感情が、声音に入った気がした。
緑「何がなのだよ」
高「左手。ずっと隠してる」
緑「……」
こちらから見えないその手があるだろう場所を指さす。荷物をまとめるのなんか特に、両手でやった方が早いし楽なはずなのに、緑間は左手をジャージのポケットに突っ込んでいた。
高「じゃあ、後で教えてよ」
緑「……っああ。後でな」
表情のない緑間に、やはり何かがあったんだなと確信した。
そびえ立つように病院が見える、人気のない公園。
もういいだろうと強引に引き寄せた緑間の手は、小刻みに震えていた。
高「真ちゃん！ どうして震えてんだ」
緑「…少し心配事があっただけなのだよ」
問いただしたらやっと返る小さな返事に眉をひそめる。心配事？ 緑間は意外と臆病なところもあるが……。
緑「…A」
緑間の口から、人の名前が零れて驚く。
高「えっ、Aちゃんって真ちゃんの
緑「よくかまないで言えるな。そうだ。そして今Aは心臓が停止していると聞いた」
高「そ…それって大変じゃん！」
ようやく緑間が不安そうにしていた理由がわかった。
『電話で今の様子を聞いてみるのだよ』。
そう言って緑間の耳に当てられた携帯から漏れてきた声は……
prrrrr……。
ガチャ。
――あーはいはい、もしもしー？ え、これって緑間くんの番号じゃん、今気づいたわｗｗｗｗやっほー元気ー、何の用ですかぁー？？ｗｗ
緑・高「「なっ？」」
ラッキー黒バスキャラ
緑間真太郎
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
この首筋の跡？虫刺されですけど…。黒バスver
【黒バス】もっと熱くなれよォ！…え？この修造じゃないって？【成り代わり男主】 【スーパー理不尽第２弾】実結の「読めない名前けんてぇぇぇ！！！」もっと見る
「トリップ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実結(プロフ) - 如月 霊香さん» コメありがとうございます！確かに……あれは相当の威力があると思います。作者想像しながら震えましたよww更新できずにすみません！ (2016年5月22日 17時) (
レス) id: 58050d279b (このIDを非表示/違反報告)
如月 霊香(プロフ) - イグナイトビンタって・・・いたそうだ (2016年5月15日 11時) (レス) id: 0150701ef6 (このIDを非表示/違反報告)
実結(プロフ) - 作者です。最近更新が出来ていなくて、申し訳ありません。そろそろ更新を再開したいと思っていますということを、コメント欄からですが記しておきます。次からは霧崎第一編に入ります！お楽しみに！ (2016年3月17日 8時) (レス) id: 58050d279b (このIDを非表示/違反報告)
実結(プロフ) - 桜さん» コメありがとうございます！みなさんイグナイトビンタにすごく反応してくださります、作者としては嬉しい限りなんですが、最近全然更新ができていないので、もっと頑張りたいと思ってます！お待たせしてしまったすみません。応援助かります！ (2016年1月31日 16時) (レス) id: 58050d279b (このIDを非表示/違反報告)
桜 - イグナイトビンタ…痛そうですね。ドMが喜びそうです。更新頑張って下さい!応援してますんで！ (2016年1月31日 15時) (レス) id: 256230ac29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：実結 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minoko2
作成日時：2014年11月11日 23時
