時雨蒼燕流〜Splende〜【REBORN！】

４、ありがとう。 ページ5

ピッ…ピッ…ピッ…。

　なんか…テレビとかで聞いたことのある音が…。

　うっすらとまぶたを開けると、ぼんやりとした景色の中で何人かの人影が見えた。

？「A！？ 私の声が聞こえる？ 私が分かる！？」

　分かるよ、お母さん。
　もぞりと動いた人影に向かって、心の中で返す。

　ごめんね、こんなことになっちゃって。今まで親孝行、数えるほどもできてないね。

　
　動かそうとしても、ピクリとも動かない自分の身体。

　危ないということは、嫌でも分かった。

「おか…さん……」
　今まで育ててくれて、あ り が と う。

？「おいっ！ しっかりしろA！！ まだ死ぬんじゃねぇ！！！」
　
　兄さん、雲雀キャラが崩れちゃってるよｗ
　せっかくだから確立したそのキャラは、どんな時でも保たなくっちゃ。

　……なんて言わないけどさｗ

　兄さん、一緒にリボーン観てるとき…すごく幸せだった。

　最後まで優しい兄さんでいてくれて、ア リ ガ ト ウ。


ピッピッピッピッ……。

　なんだか息が、苦しくなってきた。…これホント私、死ぬんだな。


＊「血圧、心拍数低下。処置始めます！」「お二人は少し下がって」

　視界がだんだんと暗くなる。意識が遠のいて行く。


母「わあああああああああぁぁぁっ！！！！！」


兄「そんなに早く往くんじゃねえよおおおおっ！！！」


　母の叫びと、兄の焦りを聞きながら。

５、夢のまた…夢？→←３、急展開

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