ありがとう2 ページ9
「ちょっと、かもめちゃん!!??」
平田 鳩子の声を背に、教室を飛び出す。
自分の荷物は何もかも教室に置いてきた。
今は走る、ともかく走る!
なんとしても、ぷちの最期を見届けなければいけない……。
《少しだけ鳩子said》
「ちょっと、かもめちゃん!!??急にどうしたのよー!」
かもめちゃんは、電話に出るなり、みるみる顔が青ざめ、全てを放り出し教室から出て行ってしまった。
言葉を掛けられないほど、緊迫した表情だった。かもめちゃん大丈夫かなぁ、どうしよう……。
「おーい!平田!深町だっけ、あいつどうしたんだ?」
尋ねてきたのは、瑛人だった。教室内にいるほかのみんなも、何が起きたのかと集まってきた。
「すごい焦ってた、どーしよー」
「えーと、一応先生にこのこと言おうぜ」
ちょうどいいことに、昼休みの終わりを告げる予鈴と共に、担任の先生が入ってきた。席を立ち、先生の方へ向かおうとすると、瑛人も付いてきた。
鳩「先生大変!!かもめちゃんが、学校から帰っちゃったよ!」
瑛「すげぇ、焦ってたみたいだぞ。あいつ」
先「何?それは大変だな!何があったんだ!?」
鳩「それがわかんないのー」
先「そうか、じゃあ、心配だから……みんなで行くか?」
鳩「どこに?」
先「深町の家だ(ニヤ)」←(先生優しっ!)
《そしてかもめsaid》
家に到着した。息が切れる中、急いでドアを開ける。
「ぷちっ!!」
鳥かごの止まり木の上には、ぷちはいなかった。よく見ると、下に敷いてある新聞紙の上に、ぷちはうずくまっていた。
通常インコは警戒心が強いため、新聞紙あるいは地べたに座り込むようなことはないのだが、多分ぷちにはもう、止まり木を足でつかむ力は残っていないのだろう。
ぷちは少し顔をあげ、くちばしを開いた。
「ありがとう……楽しかった」
ぷちの最初で最後の人間語は、別れの言葉だった。
ぷちは、顔を床につけ、二度と目を開くことはなかった。
私は泣いた。すごく久しぶりに泣いた。悲しい気持ちや、寂しい気持ちよりも前に、まず悔しかった。
「どうして……どうして、ぷちだけお礼を言って逝っちゃうの……?私の方がもっと……もっとずっとぷちに感謝してるのに……。楽しかったのに!お礼を……言いたかったのに……!あなたのおかげで、私は……。少し明るく……なれたっていうのに……」
涙がどんどんあふれて、止まらない。
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みのこ(プロフ) - 名無しのYTさん» 最後まで読んでくれてありがとう!そう、ハッピーエンドで終わりました!投稿は不定期だけど、次の話もぜひ読んでください! (2013年7月15日 10時) (レス) id: 1273426968 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのYT - いやぁ〜ハッピーエンドでした!かもめちゃんの新しい人生の時が刻み始めて、良かったの一言です! 暑い夏ですが夏に負けず、Fightです!(僕は溶けそうですけどw)新作期待しています! (2013年7月13日 23時) (レス) id: 8a408c62a4 (このIDを非表示/違反報告)
神妃(プロフ) - みのこさん» 了解です(*≧∀≦)テスト頑張ってください!!!今回のテストは結構点数とれましたよ☆でも、今週の木曜日に学力テストがあるんです…泣 真面目に (2013年7月2日 22時) (レス) id: 8e546da066 (このIDを非表示/違反報告)
みのこ(プロフ) - 神妃さん» ありがとう〜!!その言葉がどんなに励みになるか……!明日から期末テストだから、しばらく来ませんってことを一応言っておきます。 (2013年7月1日 22時) (レス) id: 1273426968 (このIDを非表示/違反報告)
神妃(プロフ) - めっちゃ面白かったです〜!!さすがですね!!! (2013年7月1日 19時) (レス) id: 4ff5dde4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みのこ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minoko2
作成日時:2013年6月9日 22時