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じゅう ページ14

班決めから一週間。



あの日から班によって、行きたい場所を話し合っていた。






飛貴「京都と奈良かぁ〜中学生の時修学旅行で行ったわ〜。」


なんて、ぼやく飛貴くんとは反対に、


那須「でも、人がちげーじゃん!
絶対楽しくなるよ!Aと結衣がいるから!」



めちゃめちゃポジティブな雄登くん。






てか、いま、結構爆弾発言したよね?!









Aと結衣がいるから!








雄登くんにとっては、わたしはただの隣の席の女の子。としか、認識されてないんだろうな…



そう思うと、なんだか虚しい。









なんで好きになっちゃったんだろう。









雄登くんとあんまり話したことなかったのに、どうして?







え、まさかの一目惚れってやつ?





え、ないないない!!



それは、ない!






だって、ねぇ!






飛貴「ねえ、Aちゃん、聞いてる?」



A「へっ?」







私、そういうのするタイプじゃないし!
って自問自答してると、突然耳に入ってきた飛貴くんの声。






あまりの突然の出来事に、つい、変な声を漏らす。





飛貴「ぼーっとしてたよ?なんかあった?」





雄登くんのこと、考えてた。







なんて、死んでも言えない!!!!





A「な、なんでもないよ?
で?どうしたの?笑笑」



そういうと、納得してないようにふぅ〜んっていいながら





飛貴「京都と奈良、どこ行きたいかって、今案出し合ってるんだ。」



そう教えてくれた。








京都と奈良かあ。



みんなはどこ行きたいのかな?



そう思い、チラッと班超の雄登くんのノートを覗く。








浮所→水族館、京都タワー、三十三間道、清水寺、五重の塔



俺→北野天満宮



結衣→奈良公園で、鹿せんべい食べさせたい




A→









ノートには、そう書かれていた。



うわ、飛貴くん多いな笑笑









実は、雄登くんと3泊4日も1つ屋根の下ってことが嬉しすぎて、どこ行きたいかなんて考えてなかったんだよね。







って、変態か!私は!!







A「わ、私はみんなと行けるなら、どこでもいいかな。」






そういうと飛貴くんは、口を尖らせて、








飛貴「えぇ〜、Aちゃんの行きたいところ教えてくれないの?」





って上目遣い。






その顔、反則!!




可愛すぎる!









でも、行きたい場所なんてないしなぁ。









なんて思いながら、パンフレットをパラパラとめくった。

じゅういち→←はしやすめ



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ちな | 作成日時:2019年12月20日 18時

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