きゅう ページ12
え、どうして私なの?
他に可愛い女の子いっぱいいるじゃん。
私なんかより飛貴くんと同じ班になるのにふさわしい女の子っていっぱいいるじゃん。
周りからの女の子の視線が痛い。
だから…
A「ごめんね、他の人と組んでくれないかな?」
私は、飛貴くんのお誘いを拒否した。
すると、周りで
やった!!
飛貴くんフリーだよ!
那須くんと同じ班になれる!
なんて、きゃあきゃあ言ってる女の子たち。
せっかく雄登くんと同じ班になれるチャンスだったのに。
心の中ではそう思っていても、口には絶対に出さない。
いや、出せない。
でも、私なんかより、他の子と修学旅行行った方が楽しいよね?
最初で最後の高校生活の修学旅行なんだもん。
だから、これで…
飛貴「じゃあ言い方を変える。
俺と、那須と同じ班になってください!」
へっ?
何が起きたの?
同じ班になってください?
なんでそんなお願いするの?
飛貴「Aちゃんじゃないと、嫌なんだ。」
ダメ?って可愛くクビをこてんってする。
可愛い♡
いやいや!!違う違う!!
可愛い♡じゃないよ!
早く断らないと
A「ごめ「おっけー!」」
A「へっ?」
ごめんね、そう言おうとしたのに、突然割り込んできた結衣に阻止された。
飛貴「じゃあ、決まりだね!」
なんてスキップをしながら、飛貴くんは、雄登くんの方に戻って行った。
ほら、周りの女の子の視線がさらに痛い…。
女「え、飛貴くんと班組んだんだけど。」
女「あいつ誰?いたっけ?あんな人。」
女「結衣ちゃんは可愛いからいいけど、あい
つ、初めて見たし(笑)」
あいつ呼ばわり。
けっこー傷つく…(涙)
飛貴「ごめんね?班断っちゃって。でも、俺、
Aちゃんの事悪く言う人と班組みた
くないな。」
そう言いながら、飛貴くんは、黒板に、浮所、那須、A、相沢と書いた。
その光景をずっと眺めいてたせいで、私の隣に雄登くんが帰ってきてるのに気がつかなかった。
もちろん、横と後ろから
「Aと同じ班になれて、よかった。」
「飛貴と…同じ班…////修学旅行、楽しみ」
なんて言っている声も、私の耳には届かなかった。
この修学旅行が、私たちの運命を大きく変える。
ここから、4人の恋が始まる。
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作者名:ちな | 作成日時:2019年12月20日 18時