大正浪漫に咲く恋 〈雪〉

■次は、誰の家？ ページ10

深「お、顔洗ってきた？」



「うん、ありがとう」



深「いえいえ、食べよーぜ」


どうやら、タツのご両親がご飯を用意してくれていたらしい。
今は昨日の夜回りきれなかった患者さんのところに...って。大変だな...。









.



「ご馳走様でした」



深「ごちそうさまー、片付け後でやるからさ
とりあえず部屋に戻ろーぜ
みんなそろそろ来ると思うし」

幼馴染となれば、みんなが来るタイミングも分かるんだ...すごい。
私も蓮と20年くらい幼馴染やってるけど未だにそういうのわかんないよ。笑








？「あ、来た」

部屋に戻ると、もう既に6人が来ていた。


「おはよう」



阿「おはよ」



渡「俺のとこは絶対嫌だぞ」



深「嫌って言っても結局は泊まるんだぞ？」



ラ「Aちゃんと過ごしてみて、どうだった？
聞いたらショウも気持ち変わるんじゃない？」



深「仕事は効率よかったし夜ご飯も作ってくれたし...
A、普通にいいやつ」



「え、私そんな悪者扱いされてた...？」



渡「そりゃそうだろ。いきなり意識失うんだぜ？悪者っていうか変人扱いだな」



「ひどっ...まあ、そうなんだろうけどさ...」

そりゃあいきなり意識失われたら
近くにいる人も困るのは当たり前だしな...





深「で？誰の家行く？」



向「俺の家こーへん？」



渡「いや、俺の家来い」



「えっっっ」



渡「何か不満でも？」



「ない、ないです...」



宮「ショウ、Aを困らせたら駄目だから」



深「そうだぞ、女の子には優しくな」



渡「変人を女扱いできるわけないだろ」



「私、酷い言われようだな...」



阿「A、頑張ってね〜」

凄い他人事のような目で見てくる亮平



阿「だって俺の家に泊まるわけじゃないし」



「あれ、口に出てた...？」



阿「いや？でも、顔に出てた。他人事だなって」



「...」



渡「おい変人、行くぞ」



「待ってよ、呼び方変わってない...？」



渡「変人、そんなこと言ってると置いていくぞ」



「待って待って！ついて行くから！！」

ああもう、最悪...
ショウと1日過ごせる自信ないよ...。









阿「なんだかんだ、ショウもAのこと気に入ってるじゃん」



ラ「タツはAのこと...」



深「言うなって！」



阿「変人というか、心を動かされるというか...」



岩「...」

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