大正浪漫に咲く恋 〈雪〉

■気になっていたことの真相 ページ35

深「多分だけど...あの時のこと、謝りたいんじゃないかなって。」



「...そっか。私も、亮平に聞きたいことがあるし...」



深「聞きたいこと？」



「ごめん、なんでもない。...教えてくれてありがとう」



深「じゃあ、帰るか」



「...うん」



亮平が会って話したいって思ってくれてるなら
私も言いたいこと、聞きたいこと、言わなきゃ...









.








タツが気を利かしてくれて、亮平と部屋に2人きり。



阿「あのさ...」



「...あのっ」



阿「先、いいよ」



「ううん、亮平が先に言って...
私の言いたいこと長くなるし」



阿「わかった。...A、ごめん。
本当に最低なことをしたと思ってる...」



「ううん、大丈夫...」



阿「本当に、ごめん」



「そんなに謝らないで？
悪気があった訳じゃないでしょ...？」

意識が無くなる前に、ごめんって聞こえたから。
悪気があってやった訳ではないと思っている







「この話、終わり！！
次は私の言いたいこと、言うね」



阿「...うん」



「単刀直入に聞くけど..."蓮"と知り合いだよね？」




そう聞くと、大きく目を見開いた亮平


「睡眠薬は、蓮から入手した...違う？」



阿「それを知って...Aはどうするつもり？」



「...蓮に本当かどうか、確かめる」



阿「引く気は無い、ってことか...」



「ごめんね、私は諦め悪いから」



阿「...そうだよ、Aの言う通り」



「やっぱり...亮平は蓮と知り合いで
蓮は刑務所にいて。それで...刑務所に通っていたんでしょ？だから、ラウールの居場所もわかった。」



阿「...完敗だな。笑」



「蓮と、同じこと言ってる。笑」



阿「まさか、バレるとは...」



「だから、私はこの時代に来たんだな〜って分かったよ」



阿「Aはさ、現代に帰る...？」



「んー...今のところは分かんない、かな。
こっちの時代は過ごしやすいしこのままでもいいかな、って思ってる自分もいる」



阿「そっか」



「それに...この時代で、気になる人ができたから」



阿「...は？」



「え？」



阿「気になる人...？え、誰？」



「...教えない笑」



阿「...どういう人？」



「強いて言うなら、結構関わりが深い人」



阿「俺含む7人の誰か、ってこと？」



「まあ、そんなところ」



阿「まじか...俺勝ち目ねえじゃん...(ボソッ」



「何か言った...？」



阿「いや、なんにも。」


とりあえず気になってたことは聞けたからよかった...

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