大正浪漫に咲く恋 〈雪〉

■思い出せない出来事 ページ27

〜Aさんside〜


「んんっ...」




目が覚めた場所、それは見覚えのある部屋


「私...交通事故にあって...えっと...」


事故にあった。ということは覚えているけど
それ以降の記憶が無い。



思い出そうとしても霧がかかったように景色が霞む



？「何してんの笑」



「うわあっ！！っあ、タツ...」



深「亮平にやられたんだろ」



「う...ん？そうだっけ...？えっと、何があったの...？」



深「は...？覚えてねえの？」



「う、ん...何かあった気がするんだけど、覚えてない...」




みんなの名前はちゃんと覚えている
そして、今いる部屋はタツの家ということもわかる


でも、現代で交通事故にあってから...
そして現代に戻る前、何があったのか...

それだけはいくら考えても思い出せなかった





「亮平は何処にいるの...？」



深「あ、ああ...その事だけど、しばらく亮平とは会わないでほしい」



「...なんで？」



深「...なんでも」



「何か、あったんだよね...？」



深「...」



「...教えてくれない？」



深「Aが覚えてないなら、...教えれない
きっとAは亮平の事を、嫌いになるから」



「...なんでっ？そんなの、言ってみなくちゃ分かんないじゃん」



深「Aには、傷ついてほしくないから...」



「そんな、に酷いことが...あったの？」



深「ごめん」



それ以降は、タツに何を聞いても「ごめん」
としか言ってくれなかった。









.









一日安静にしていたら、
次は誰の家に泊まるかという話になった。



今のところはタツ、ショウ、亮平の家に泊まった。


ラ「僕のとこ来てよ！」



向「いや！俺のとこ！！絶対俺のところの方が楽しい！！」



ラ「いーや、僕のところの方が楽しいから！！」



宮「Aはどっちがいい？
...あ、この2人以外でもいいんだよ？」



「んー...ラウールのお家にお邪魔しようかな...」



ラ「ほんと！？やったー！！Aちゃん大好き！！」



「うおっ」


大好き！という言葉と共にラウールに抱きしめられた



「く、苦しいから離して...」



ラ「あ、ごめん！じゃ、行こう！！」



深「Aに無理させんなよ〜」



ラ「わかってるって！」



ラウールに手を引っ張られ、タツの家を出た




...亮平はその場にいなかった。

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