【歌い手】寝ぼけてまふくんを殴ったら追いかけられた。(まふまふ)

逃走〃10 ページ11

相川Side



浦田くんと、榊さんの会話を聞いてしまった。



教室に忘れ物取りに行こうとしたら2人がいて。
なんだか胸がちくちくした。



『榊さん、僕のこと好きじゃないんだ……


わかってたけど……』



でも、なんだか諦められなくて。
その時、ふと思い浮かんだのは榊さんとの鬼ごっこで。


＿＿＿＿＿また、追いかけたいなと思ってしまった。



浦田「あれ、相川。


なんでここに？」



『ぅえっ、う、浦田くん！！！


いや、忘れ物取りに……？』



浦田「なんで疑問系(笑)」



そう言って笑う浦田くんは、とても榊さんとお似合いで。
そんな嫌なことを思ってしまった。



『浦田くんはさ、榊さんのこと、



好きなの……？』



自分でもいつのまにか言っていて、びっくりした。
でも、目の前の浦田くんの方がびっくりしていた。



浦田「……そう、だよ」



沈黙を破ったのは、浦田くんのその一言で。



『そ、うなんだ……』



浦田「まぁ、榊は多分相川のこと、好きになるんだろうけど……



でも、榊を泣かせたら、俺がもらうから」



浦田くんは迷いのない瞳で僕を見て、そう言い残して帰っていった。



『泣かせたらもらう、か………』



榊さんを泣かせるなんてことはしない。



＿＿＿＿＿だから、僕も全力で頑張ります！！

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