私も妖怪が見えるんです【夏目友人帳】 2

37 ページ3

NOside


ニ「お前に聞くのが一番早いと思ったのだが__





月島のやつ、妖怪に体を乗っ取られてるぞ」


貴「……？」


ニ「何度言えばわかるんだ。

月島は妖怪に体を乗っ取られておる」


貴「な、ど、どういう事だ…？！」


ニ「めんどくさい奴に切られおって…あの傷だと学校で負った物だな。

夏目、何か見とらんのか？」


貴「………少し気になる事はある……」


ニ「ふん、早く気付けばよかったものを…

まだ山を彷徨(さまよ)っているのではないか？」


貴「そ、それじゃあ！……でも…」


ニ「同じ妖怪が見えるもの同士だろ、助けに行かなくていいのか？」


貴「っ！ ニャンコ先生！ 俺ちょっと行ってくる！」


ニ「はぁ、めんどくさいな…」



するとニャンコ先生は班の姿になった。



ニ「こっちの方が早いだろ」


貴「ニャンコ先生！」



そして夏目達は、山に向かって飛んで行った__



***
Aside


『うっっっ！

い、痛い……！ た、助けて……』



私はそう声を出した時、ハッとした。

このままでは田沼くんに迷惑を掛けてしまう…！


そう思った私は、カバンに入ってあるノートを破って、置き手紙を書いた__



【田沼くんへ


泊めさせていただいて、ありがとうございます。

私の親戚の方が来てくださったので、朝早くに帰る事になりました。


カレー、美味しかったです】



『他の人に迷惑を掛けないように…できるだけ…遠くに…逃げなくちゃ……！』



私はカバンを持って、家から飛び出した。

その姿を''名取''という人が見てるとは知らずに、懸命に走った___




ーー
名取さんきたぁぁぁぁ！！

やっと登場しましたぁぁぁ！


ずっと出したかったんですよ！

評価とお気に入り登録よろしくです！

38→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す