６：３２の君。【花巻貴大】

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「ごめんなｓ…」


”ごめんなさい”そう言おうとしたその娘の言葉を遮る様に人差し指をその娘の唇にあてれば驚いた表情のその娘と突き刺さる岩ちゃんの視線。

絶対今岩ちゃん怖い顔してると思う。

でもそんな事今は気にせずに俺は言葉を紡ぐ。


「俺的には”ごめんなさい”より”ありがとう”の方が嬉しいな！」

「そうだな。別に迷惑だなんて思ってねぇしな。」


俺達の言葉を聞いたその娘は愛らしい大きな瞳を更に見開いてから一言。

”ありがとうございます。”

と、綺麗な。

いや、どちらかと言えばまだ幼さの残る可愛い笑顔で言った。


「どういたしまして！」


俺も自分でもこんな笑顔が出来るんだと思うくらいの笑顔で答えた。

岩ちゃんが俺を見て顔をしかめたけどそんな事知らないもんね。

だって気になる娘に良い印象を与えたいのは普通でしょ？

だから俺は連絡先を聞いた。

否、聞こうとした。

しかし…


「ねぇ！君！あの、れんらｋ…」


タイミングを見計らった様なタイミングで鳴るその娘の着信音。

俺達に一言断りを入れてから電話に出ればみるみるうちに青ざめていく表情。

そして電話が終われば一言。


「すみません！命の危機なんで帰ります！今度あったら絶対お礼します！」


そう言って帰って行った。






「及川ザマア。フラれてやんの。」

「ちょと！岩ちゃん！俺フラれてないから！それに今度俺はあの娘とお礼という名のデートに行くんだから！」

「俺同伴のな。」

「何でさ！」

「だって俺も助けた。」

「気を利かせて来ないって言う選択肢ないわけ？！」

「ねぇ。お前が何すんかわかんねぇからな。ほら、俺らも帰んべ。丁度電車来てんぞ。」


と言って先に乗り込む岩ちゃん。

そういえばあの娘は改札に向かってたけど最寄り駅ここなのかな。

だとしたらまた会える日もそう遠くないのかな。

なんて考えながら岩ちゃんを追って電車に乗り込んだ。







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あ、今更ですが、原作沿いじゃありませんし、通学方法など異なる点が出てくると思いますが、ご了承下さい！

何か私が書くと恋する男子が女々しくなる気がするのは気の所為でしょうか？？

コメ返信用。　コメの字数制限がうっとおしい…沢山書きたいんじゃぁぁぁい！→←お知らせ。読んでもらった方が良いかもです！　追記あり

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