30 T.M side ページ31
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次の日会ったシゲは
ひどく赤い目をしていた
あからさまに泣き腫らした目で、そこまでAちゃんと付き合ったことが嬉しかったのかとわかって心がザワザワした
ビジュアル撮影がない日だったから良いけど、もしある日だったらどーするつもりだったんだよ
あぁ、やっぱり俺の恋人は仕事だ
そうやってあっとゆうまにツアー初日を迎えた
それまでの期間、俺は本当に忙しくてAちゃんの事も遠い過去になりつつあって
思い出し眠れない日が来るのも少なくなった
それでもしっかり俺の心に根付いてる彼女の存在
シゲと…幸せに過ごしてんのかな？
幸せなら、それで良い
初日にふさわしい、東京と違う清々しい空気に身を包む
まっすぐ会場に向かうと
既に出来てるセットに一気に気分が高まる
だから俺はこの場所で行われる公演が終わるまで
Aちゃんのことを忘れてた
3公演目を終え余韻に浸る俺
ステージから降りたままの格好でただひたすらぼーっとしてた
そこに聞こえた声
間違えるはずもない、これはAちゃんの声
昂った心は一瞬にして沈んだ
ああ、普通にシゲのこと見にきたのか
今日いたんだ
会うとまた気持ちを思い出しそうで嫌だし、さっさとシャワー浴びにいくかと出て行こうとした
しかしそれよりも先に楽屋にAちゃんが来てしまった
なんで来んだよ
そう心で悪態をついて平常を装う
でも、ちらりと見た彼女があまりにも輝いて綺麗で可愛くて
心が揺らぐ
「お疲れ様ですっ」
俺にかけられたAちゃんからの言葉をそこそこに返事をして
シャワーに逃げてきて熱いお湯を頭から浴びる
あーやだ
本当に思い出しちまう
心がザワザワして…これが、恋煩いかと自覚する
恋煩いとか…何年ぶりだろうか
だいぶ時間をかけてシャワーを出て
楽屋で携帯を確認すると、小山から打ち上げの連絡が来ていた
もう行ける人は行ってるらしい
ーーシゲの幼馴染の子も来てるよ！まっすーも仲良いんでしょ？会いたがってるよー！
その言葉と一緒に、小山の自撮りとその奥にAちゃんが控えめに写っている
打ち上げは、スタッフさんも含め色々来ているらしく
顔出すくらいはしないとなと思った
まぁ、酒は飲みたいしな
いつまでも引きずって馬鹿みたいだし
もうすっかりきっぱり忘れて、普通に飲んで話して楽しく過ごせばいい
シゲの彼女が少し可愛いってだけだ
うん、ただそれだけだ
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めい(プロフ) - カレンさん» 更新遅くてすみません、、応援ありがとうございます(^^) (2018年11月29日 7時) (
レス) id: 0660b4dc66 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - 応援してます！ (2018年11月28日 11時) (レス) id: c181c25be4 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 祐雨貴さん» わーっ！ありがとうございますっ！！頑張りますので、どうぞよろしくお願いします(^^)！！ (2018年11月28日 9時) (レス) id: 0660b4dc66 (このIDを非表示/違反報告)
祐雨貴(プロフ) - めいさんの作品、大好きです！新作が出るとわくわくします(笑)これからも頑張ってください(´` (2018年11月25日 12時) (レス) id: 7b949b540b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2018年11月25日 10時
