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12 T.M side ページ12




早めに局について
まだ眠たい頭を起こそうと珈琲が欲しくてマネージャーを探した
だけど手が離せないらしく
外出れるのは少し後になると…

…仕方ない自分で行くかー

すぐ下にあるコンビニにするか
足を伸ばしてカフェでも行くか

時間的には余裕でカフェに行けるな

そう思って外に出た

だけどこの行動を心底後悔することになった




俺が行く先に2つの人影
その一つがシゲだってことはすぐにわかった

でも「行ってらっしゃい!」とゆう声が聞こえて
そのなんとも可愛らしい声に心臓が跳ね
その場に立ち止まった

Aさんだ…


シゲとAさんが朝にこうやって一緒にいて
「行ってらっしゃい」と送り出している光景の衝撃がすごくて

それでも状況を把握するのにそこまで時間はかからなかった


あー…そゆことね
昨日のあの飲みの後
俺が虚しい夜を過ごしてた時に、2人は一緒に過ごしたんだ
ってか、もしかしたら2人は同棲してんのかもな…

俺は深く溜息を吐いた

シゲに笑顔を向けているAさんを見ていると
もう本当に心臓がえぐり出そうで堪らない

でもどうしよう
奴らがいんのは俺の行く先だ…
戻るか…普通な顔してこのまま行くか

もう一度深く溜息を吐いた時
愛おしいAさんの声が俺を呼んだ


「増田さんじゃないですか!おはようございますっ」

それによってシゲも俺を見た

「あ…おはようございます…」

Aさんと目が合って
昨日の自分を思い出し密かに下っ腹がキュっとした

小走りで俺に駆け寄ったAさん
「あれ?どこ行くんですか?」
今日はここでシゲと一緒に仕事なのを知っているからか
俺が出てきたことを不思議に思ったんだろう

「珈琲でも買いに行こうかと思って」

「そうなんですね!あそこのカフェですか?」

「まぁ…はい、そうですね」

「私もこれから行こうかと思ってたんです!ご一緒していいですか?」

嬉しそうに言うAさん
真っ直ぐに俺を見つめるその目に吸い込まれそう

そう言えば、仕事中ではない彼女に会うのは初めてだ

「あーじゃあ俺行くわ」

その思考回路をややぶっきらぼうなシゲの声がぶった斬った


「うん!頑張ってねー!」

シゲを送り出して
遠くなっていく背中をぼーっと眺めていると
またAさんに名前を呼ばれた

「増田さん!どうしたんですか?行きましょー」

Aさんに呼ばれるのが心地いい
俺の横を歩いている彼女を盗み見た

ああ…叶うなら、このまま時間が止まればいいのに


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めい(プロフ) - カレンさん» 更新遅くてすみません、、応援ありがとうございます(^^) (2018年11月29日 7時) (レス) id: 0660b4dc66 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - 応援してます! (2018年11月28日 11時) (レス) id: c181c25be4 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 祐雨貴さん» わーっ!ありがとうございますっ!!頑張りますので、どうぞよろしくお願いします(^^)!! (2018年11月28日 9時) (レス) id: 0660b4dc66 (このIDを非表示/違反報告)
祐雨貴(プロフ) - めいさんの作品、大好きです!新作が出るとわくわくします(笑)これからも頑張ってください(´` (2018年11月25日 12時) (レス) id: 7b949b540b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めい | 作成日時:2018年11月25日 10時

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