初めての ページ10
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待ちに待ったその水泳の授業。
『は、はわ……!』
ぱしゃ、と音をたててフロイドの手を掴みつつ水に足……いや、ひれをいれる。興奮した様子でAはフロイドに話しかけていた。
「あは〜めっちゃ興奮してんね? たのしい?」
『うん! にんぎょさんってこんな感じなんだ……!』
「そだね〜〜、でもエンゼルちゃんのほうが可愛いかも」
『え、あ……ん』
ぽ、と頬を赤くしたA。そのあとに小さな声でフロイドにこう言う。
『フロイドおにいさんも、かっこいー……』
「は、尊い(ありがと〜エンゼルちゃん)」
フロイドの本音と建前が逆になっていて、側にいたジェイドがくすくすと笑った。
「ほら、どうぞ僕の手も掴んでください」
『うん! ありがと!』
今のAは言わば両手に花状態である。フロイドもジェイドもAに向かって優しく笑っている。
そんな二人をじい、とAが見つめた。
『……うつぼさん……かっこいいね、すき!』
「で、でしょ!?!!?!??」
「落ち着きなさいフロイド」
フロイドは自慢げに自分の姿を見せている。かくいうジェイドも、あまりの嬉しさに昇天しそうになっていた。いや、二人とも落ち着け。
「あ、金魚ちゃーん!」
「うげっ」
『! リドルおにいさんみてみて!』
リドルは最初心底嫌そうな顔をしていたものの、Aを見ると途端に顔を綻ばせる。
「ふふ、人魚姫の子どもみたいだね」
といいながらAを撫でる。んふふ〜といいながらそれを受け入れている。
「Aはかわいいが……フロイド、あとで首をはねるよ」
「安心してくださいリドルさん、アズールと僕で……」
「それで解決したならAは人間の姿に戻っているはずだよ。……まあ、Aは楽しそうだから良いけれど」
『ね、! わたしおよいでみたいな』
キラキラと目を輝かせながら言うA。フロイドがいいよお、と笑って答える。
授業が終わるとAは無事人間に戻り、オクタヴィネルの三人は無事首をはねられた。
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オンブル(プロフ) - かけ湯さん» あの、夢主ちゃんとシルバーの絡みが見たいです! (2021年12月5日 16時) (レス) @page12 id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
かけ湯(プロフ) - オンブルさん» 待ってて下さったんですね…!?ありがとうございます;; ゆっくり頑張って完結させたいと思います…! (2021年11月28日 22時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
かけ湯(プロフ) - イヴェルさん» 幼女ちゃんが読者の方にも愛されていて何よりです…!!笑 (2021年11月28日 22時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - かけ湯さん» 久しぶりの更新!マジで嬉しいです!これからも更新頑張ってください! (2021年11月28日 18時) (レス) @page10 id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
イヴェル - ぎゃんかわ。学園長には幼女ちゃんの両親の代わりに拝ませてくださいいや拝ませろ監督生縄持ってきて学園長しばって学園長(と幼女の両親を)拝む会開こうぜ、拒否権ねーから。(オタク特有の早口) (2021年8月1日 4時) (レス) id: 3bbfb01d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かけ湯 | 作成日時:2021年3月2日 21時