絶対夢やろ ページ22
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「充分気楽に話せてますし、そんなん言うたらAさんって呼び方も硬いんやからお互い様ですやん！ね！？」
あなた達が気にすることじゃないんよ…！と思いながら残りのレモンサワーを勢いよく飲み干す。
第一、私達は初めて話してからまだ1週間しか経っていないのだ。
1週間でこんなに近距離で接してくれるのはなんでなんやろ。
「ごめんな、流石に欲張りすぎたわ」
「いやいや！こちらこそお礼しなきゃいけない立場なので、なるべくお願いを聞きたいのは山々なんですけど…逆に緊張しちゃう気がして…」
ここで下の名前を呼ばない辺り、チャラい人ではないみたいで安心した。
てか、傍から見れば私の方が相当欲張りやろ。
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この人達はタクシーで帰るのが多分当たり前なんやろうけど、私はそういう訳にもいかない。
2軒目がどうのって話す3人には申し訳ないけど、そこまで一緒に行ってたら絶対に終電を逃す。帰らなあかん。
「すみません、明日朝早いので私は帰ります」
「ごめんなあ、急に来て付き合わせちゃって」
「いやいや、めちゃめちゃ楽しかったです！ありがとうございました」
「俺らも楽しかったわ。ありがとう」
なんと信じ難いことに、私はこの場で一銭も出さず帰ることになってしまった。
正門さん小島さんは前から面識があるからまあまだ良いものの、末澤さんには気を遣わせてしまった気がしてめちゃめちゃ申し訳ない。
深く頭を下げたら3人に止められたが、正直何度頭を下げても足りない気分だ。
「ホンマに1人で帰れる？やっぱ俺ら送ってくで」
「気にせんといてください、毎日のことなんで大丈夫です」
個室で1回遠慮したのに、外に出て正門さんが再度「心配やからさ」と送ってくれようとしたが、「気持ちだけで充分です」とまたお断りした。
「今日は本当にありがとうねー。お疲れさん」
そう言って手を振ってくれた正門さんとその隣で手を振ってくれた末澤さん、「じゃあなー」と言った小島さんに「お疲れ様でした！」と手を振り返し、3人とは反対方向に歩き出す。
恐らく歩き始めてから1分も経ってない頃のこと。
背後から聞こえた「なあ」と言う声と手首に感じた違和感にびっくりして、肩を上げてしまった。
恐る恐る振り返ると、
「俺、別に不審者とかじゃないんやけど」
店の近くの角を曲がったはずの小島さんがいた。
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もやし(プロフ) - Sara_nさん» 返信遅くなりすみません。一通り確認してみたのですが、私の端末では最後まで名前変換が対応していたので改善が出来ず……申し訳ないです。過去の更新の仕方に何か問題があったのかと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2022年11月27日 16時) (
レス) id: d1393d657d (このIDを非表示/違反報告)
Sara_n(プロフ) - 途中から名前変換が対応してません… (2022年11月19日 8時) (レス) @page28 id: 90a98b993e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2022年9月3日 2時
