お客様、困ります ページ20
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「店長ー、これさっき個室に通したお客様のオーダーです」
「ほら店長、ベラベラ喋っとらんと仕事してや」
「はいはい。佐藤ちゃんありがとうなー」
藤田に背を向け、さっき下げてきたジョッキを洗い終わったところでまた藤田が声を掛けてきた。
「なあA、この飲みもんさっきの人らに持って行って」
「あー、でもどこの部屋か聞きそびれちゃったから無理やなー」
「俺もこっちの食いもん別の個室まで運ばなあかんねん、近くやから案内したる」
店長の言う事は絶対ですーと押し付けられ、藤田が入った部屋の隣の部屋に入る。
今ここで正体がバレてしまうのは、なんかちょっと違う気がすんねん…頼んだぞ、マスク…。
「失礼します、お待たせ致しました」
「Aさんや、思ったより早く会えたわ」
おいマスク、お前何してんねん。働けや。
「偶然ですねー…さっきぶりですやん…」
「気分悪くしたら申し訳ないんやけど、どうしても心配やったから今日の仕事終わったらなんとか顔合わせられんかなって思って、川崎さんにバイト先聞いたんよ。思ったより良さそうで安心したわ」
「って説明したのは正門やけど、行こうやって提案したのは小島やで」
「言わんでええやん！？」
なんかもう、こんなちんちくりんがキラキラアイドルに心配してもらえるとか、私前世でどんだけ良い人だったんかが気になってきたわ…。
「お礼はまた後でってAさんが言ってくれてたから、それも聞いてもらおかなーって思って」
「へっ？」
「Aさん、今日何時にバイト終わるん？」
「あー、えっと、」
「お客様、Aならあと10分で上がります」
隣の個室の接客が終わった藤田が、急に後ろから顔を出してそう言った。
「え、それこそ偶然やん！」
「いやー、ホンマにお客様良いタイミングでいらっしゃいましたね」
「じゃあ、お仕事終わったら俺らと一緒に呑んでくれませんか」
“お礼として”…だもんね。
そこに下心は無いもんね。こっちは誘われた側だもんね。
ああ、ファンの皆様ごめんなさい…。
「私で良ければ…」
「ありがとう、待ってるな」
藤田をしばきたい気持ちを抑え、ようやく飲み物を置き厨房へ帰る。
「藤田、今日人手足りんって言うてたやん」
「ええねん気にすんな、Aは周りを気にしすぎやねん。タイムカード切ったらまたここにちょっと来て」
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もやし(プロフ) - Sara_nさん» 返信遅くなりすみません。一通り確認してみたのですが、私の端末では最後まで名前変換が対応していたので改善が出来ず……申し訳ないです。過去の更新の仕方に何か問題があったのかと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2022年11月27日 16時) (
レス) id: d1393d657d (このIDを非表示/違反報告)
Sara_n(プロフ) - 途中から名前変換が対応してません… (2022年11月19日 8時) (レス) @page28 id: 90a98b993e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2022年9月3日 2時
