退治完了 ページ17
小島side
「兄さん、今日は私も萌も、もちろん川崎さんもホテルには行きません。
こんだけ真実知ってくれる人達がおったら、兄さんに囚われてんのが馬鹿馬鹿しくなってきましたわ」
Aさんが俺の隣に立ってそう言うと、沢田さんは俺の腕を振りほどいて来た道を戻って行った。
「皆さん、お騒がせしてすみませんでした！」
Aさんはそう言ってその場の全員に向けて頭を下げると、開放感からなのか達成感からなのか、倒れそうになった。
慌てて駆け寄り、とりあえずその場に座らせて背中を支える。
後ろを見ると、泣く八嶋さんをマネージャーの方が慰めていた。
「ドアを開けてたんは気づかんかったし申し訳ないけど、来てくれて良かったです…」
「全部は知らんけど、よう頑張ったと思います」
「小島さんにも助けて貰っちゃって…あの瞬間は私のヒーローでした、ホンマに」
そう言って微笑んだAさんに、転けた時とはまた違う女性らしい可愛らしさを感じた。
「小島さんイケメンやったあ、収録の時の胸きゅんセリフは全然響かなかったのに」
「それ関係あります？」
「収録の時からは想像出来ないくらい、めちゃめちゃ男前でした」
“男前”というワードに恥ずかしくなったのは、咄嗟に芸能界の大先輩に反発してしまったからなのか、Aさんが想像以上にベタ褒めしてくれたからなのか。
俺は、敢えてその答えを出すことを辞めた。
「改めて、2人ともよう頑張ったな。あと、気づけなくてホンマにごめん。送ってくから、今日はゆっくり休んでな。
あと、A。キャンセルは取り止めでええよな」
「今その仕事の話するんちょっと恥ずいわ…。
もちろん、ちゃんと仕事してきます」
今のAさん、話し方とか笑い方とか、その話が信じられへんくらい色っぽいんやけど。
無防備なAさんも、それに色気感じる俺も、多分結構疲れてるわ。
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もやし(プロフ) - Sara_nさん» 返信遅くなりすみません。一通り確認してみたのですが、私の端末では最後まで名前変換が対応していたので改善が出来ず……申し訳ないです。過去の更新の仕方に何か問題があったのかと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2022年11月27日 16時) (
レス) id: d1393d657d (このIDを非表示/違反報告)
Sara_n(プロフ) - 途中から名前変換が対応してません… (2022年11月19日 8時) (レス) @page28 id: 90a98b993e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2022年9月3日 2時
