まさか自分が ページ16
小島side
「こんなにドア全開にしとるし、話の内容衝撃的すぎて動けずにいたら人集まってもうて…。
まあ、Aさんが忘れ物しなくても、こんな状況で話が漏れないなんて奇跡はそうそう起きないと思いますけど」
ホンマは、もっと早く動こうと思えば動けたんやろうけど。
焦って走りすぎて転けてた、あの時の様子からは想像出来ないくらいAさんの顔が真剣で、言ったらあかんかもしれないけどかっこよくて、凛としてて。
話が落ち着くまで、邪魔することを許されないような気がして。かと言って、その場から動くことも出来なくて。
「こじけん何してるん」って声を掛けてきたまっさんを始め、今日収録にいたメンバー、さらにはコーヒーフロートさんに用があったスタッフさんまでが寄ってきた結果、こうなってしまった。
そしてタイミングが良いのか悪いのか、この人だかりに気づいて近付いてきたのは、話の中心であった沢田さん。
「え、なにこれ、お前らどうしたん？」
「今この場で兄さんに優しくする人なんか1人もいませんよ」
そうAさんが言うと、俺含めその場の全員が沢田さんへ視線を移す。
「萌だけは違うもんな？なあ、萌」
「兄さん、やっとケジメ付けれますわ」
そう言って八嶋さんは前に出ると、乾いた音を響かせた。
「あーそう、そういうこと。お前、あの時の写真あんなに秘密にしたがってたけど、もうええよな？」
「萌はただ、兄さんのことが好きだっただけ。アイドルでも女優でもないし、結婚前のことやし、兄さんのクズキャラも相まってそこら辺のダメージは他より少ないです。
問題は、結婚した今でも奥さん以外の女との写真を持っている兄さんの方にあると思うんですけど。
世間から見ても、普通にキショいと思います」
「お前ら、誰のおかげでここまで順調に来れたと思ってるんや！」
八嶋さんの前に出たAさんが反論すると、沢田さんはしょうもないことを吐き出したかと思えば腕を上げた。
2人の近くにいた俺は、咄嗟に沢田さんの腕を掴む。
「偉そうにして調子乗ったあげく手出すとか、沢田さんってクズキャラじゃなくてホンマのクズなんすね。流石に笑えないっすわ」
「何も知らん奴が口出しするな」
「何も知らんことはないです、少なくとも沢田さんより俺の方が男前なんは知ってます」
自分でも驚くくらい相手を挑発してもうたけど、これで良かったんやろうか。
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もやし(プロフ) - Sara_nさん» 返信遅くなりすみません。一通り確認してみたのですが、私の端末では最後まで名前変換が対応していたので改善が出来ず……申し訳ないです。過去の更新の仕方に何か問題があったのかと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2022年11月27日 16時) (
レス) id: d1393d657d (このIDを非表示/違反報告)
Sara_n(プロフ) - 途中から名前変換が対応してません… (2022年11月19日 8時) (レス) @page28 id: 90a98b993e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2022年9月3日 2時
