頑固で何が悪い ページ9
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「今日はありがとうございました、2人にもあとでメールなり電話なりするように伝えておきます」
「そんなんええよ。
それより、1人で2人介抱出来るん？川崎ちゃんはAに抱きついてるし、萌は俺支えよか」
「行き先は3人で同じですし、タクシー捕まえるんで。
兄さんもはよ帰らな、こないだお子さん産まれたんでしょ？」
「でもAも女の子やから、」
「ええから、はよ帰ってあげてください」
思わず食い気味になってしまったが、こうでもしないと兄さんは萌に何をするか分かんないし、萌だって1人じゃ抵抗出来ないはず。
「ほんまそういう頑固なとこは可愛くないわ」
「可愛くなくて結構です」
「相変わらずやなー、ほんなら今日は帰るわ、お疲れさん」
「ありがとうございます。お疲れ様でした」
よかった、今日のところはとりあえずセーフ。
宣言通りタクシーを捕まえ、無事にホテルに辿り着きフロントへ向かう。
「あの、今朝カードキーを預けたんですけど…あ、えーと、505と705と707です…あ、はい、ありがとうございます」
念の為預かってもらうようお願いした3人分のカードキーをカバンのすぐ取り出せる場所へ入れるのにも一苦労。
なんせ両脇に人を抱えているから。
「エレベーター遠すぎちゃう…」
いつもより重い足取りでゆっくりエレベーターへ向かっていた時、私以外の足音と「あの」という声に足を止め振り返る。
「お手伝いしましょうか」
マスクをしていても分かる。
振り返った先にいたのは、今朝の2人組の小島さんじゃない方だった。
「すみません、じゃあこっちお願いします」
「もちろん。あ、空いた手でこのジャケットだけ持っといてもらって良いですか」
私の腕から、萌を預けた。
私もいつもより飲んでしまっていたのもあって、正直腕の限界。
2人とも今すぐ誰かに持ってほしいくらいだったが、1人でも充分助かる。
と思ってた矢先。
「ほんなら、俺こちらの方で。俺も帽子お願いします」
「あっ、えっ…あ…りがとう…ございます…」
川崎さん側に、いつの間にか小島さんが。
思わぬ事態に焦りが止まらないまま、とりあえず5人でエレベーターに乗り私の部屋がある階へと向かうことにした。
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もやし(プロフ) - Sara_nさん» 返信遅くなりすみません。一通り確認してみたのですが、私の端末では最後まで名前変換が対応していたので改善が出来ず……申し訳ないです。過去の更新の仕方に何か問題があったのかと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2022年11月27日 16時) (
レス) id: d1393d657d (このIDを非表示/違反報告)
Sara_n(プロフ) - 途中から名前変換が対応してません… (2022年11月19日 8時) (レス) @page28 id: 90a98b993e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2022年9月3日 2時
