守り屋。【さとみ】

19.病室 ページ22

眩しい光によって私は目を覚ました。



凄く。眩しい……



どのくらい経ったのだろうか。



全然分からない。、



横にカレンダーがあったので見てみると、



9月18日と書かれていた。



うわ。1ヶ月も寝てたのかよ。、



そう思っていると、



ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ



扉が開いた音がした。



ここに入ってきたのは、兄さんだった。



兄さんは驚いた顔をしてから、静かに涙を流した。





「え、あの兄さんが。、、泣いて…る？」





私がそう言うと





「は？当たり前だろ？俺だって…人間だから感情くらいあるよ。」
「大切なたった1人の家族だもん。居なくなられたら困る…」





妹の私が言っていいのか分からないが、泣きながらそう言う兄さんの事を可愛いと思ってしまった。




　
　


あの後の事を兄さんに聞いてみると、



主犯と私に捕まった女2人は逮捕されたそうだ。


主犯の女はめちゃくちゃ反省しているらしく、刑務所から出たら謝罪に来るそう。



さとみさんはつい最近まで、俺のせいで…なんて言ってたらしいが、
兄さんが交渉してどうにかそう言うのを辞めさせたそうだ。



凄いや…….






「お前、これからどうすんの？この仕事続ける？」




「まあ。それなりにお金貰えるし、まだやってもいいかな？なんて思ってるよ。」


「でも、もう死にかけるのはごめんよ笑」





「そうだな笑俺より先に死なれても困るよ笑笑」

「じゃあ傷口が塞がったら再スタートしますかぁ！」




「だね☺」




「あ、因みに。傷口塞がるまで入院なので、。」





「え、それクソつまんないやつやん。、」





「まあ、がんばーーーー」



そう言って兄さんは病室を出て行った。




なんだあいつ。、




そう思ったが、良い機会かもしれない。




さとみさんに手紙でも書いてみようかな。

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