守り屋。【さとみ】

11.二度目の話し合い(No side) ページ14

ななもり
「さとみくん。この子どうする？」



さとみ
「もちろん、許す気はないよ。」
「でも、今のところは警察に連れて行かない。」



ジェル
「なんで？この子は擦り傷だろうがなんだろうが、さとちゃんの事を傷つけようとしたんよ？」



るぅと
「そうですよ。」



ななもり
「まあ。2人とも落ち着いて。さとみくんにも何か意見があるだろうし、それをまずは聞こう。」
「さとみくん。どうして？」



さとみ
「この子がいれば主犯の行動を聞き出せたりするじゃん。」
「今この子を手放せば、俺は殺 られるだけ。」



ころん
「なるほど。じゃあこの女はまだ警察に突き出さず、主犯の行動を知るためだけの道具ってこと？」



さとみ
「道具って言い方悪いけど、まあそんな感じ」
「終わったら2人纏めてつきだす。」



莉犬
「それなら、最終的には警察行きだし、いいんじゃない？ジェルくん、るぅとくん。」



ジェル
「まあ、ちゃんと考えがあるんならええか。」



るぅと
「何をしようともリスナーだからって理由で警察に連れてかないのかと思いました。」



ころん
「まぁなんかあっても、僕たちには秘密兵器がありますもんね〜……あ」



さとみ
「秘密兵器？」



なじぇるり
(こいつ……やりやがった…)



兄
「警備員の事ですよ。」



さとみ
「警備員…？」



兄
「ええ、今回のライブ。警備を強化するみたいで、荷物チェックも徹底的にやるそうですよ。」
「だから、秘密兵器ってのは警備員の事だと思いますけど、私の勘は当たりましたか？ころんさん。」



ころん
「そ、そうです！当たってます！警備員、めっちゃ強い人準備しようと思ってて…」



さとみ
「へぇ。警備員か、ちゃんと強くて使える奴準備しとけよー？」



ころん
「も、もちろんだよ！さとみくんを守る為だもん！」



兄
「では、この女はこちらで預かっても大丈夫ですか？」



ななもり
「はい。お願いします。」



兄
「じゃあ預かります。何か進展があったらまたご連絡します。」



ななもり
「お待ちしてます。」

12.気配→←10.話し合い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す