好きな人出来ました。【さとみ】

33.喜び ページ36

「よろしくお願いします。」




その一言が


凄く嬉しかった。



まさか、OKしてもらえるなんて思ってもいなかったから。



嬉しすぎて、つい彼女を抱きしめてしまう。



まあ、恋人になったのだからいいだろう。




「ありがとう。」


「本当にありがとう。」


「ずっと断られるって思ってたから…」





俺がそう言うと、彼女がそっと俺から離れる。





「私も初めは断ろうと思ってました。」

「ちょっと何か言われたくらいでメンタルやられるくらいの女ですから。」

「絶対耐えられないと思ってました。」

「けど、さとみさんが告白の時。何があっても守るからって言ってくれて。」

「ころちゃんも、さとみくんなら絶対守ってくれるって言ってくれて。」

「母には自分の気持ちに嘘つくなって言われて。」

「自分の気持ちに嘘。つかないことにしました。」

「さとみさん守ってくれるって言ってたし…笑」





嗚呼。本当に可愛い。、


彼女のこの笑顔が本当に好きだ。


　


「勿論、絶対守るよ。」

「キミは俺の大切な人だから…。」





俺がそう言うと、彼女は頬を真っ赤にした。



俺はそっと彼女の赤い頬にキスをする。



彼女は驚いた顔をしてこちらを見た。





「ずるいです…」






「Aの方こそ笑」








　
　
　
　
　

「さとみさん。大好きです☺」




　
　
「ねぇ、そのさとみさんって呼び方変えて。」

「さとみって呼んで？」

「そして、タメにしよ。」





「呼び捨てにタメ？！む、難しい…」

「さとみくんはダメですか？」

「タメ口頑張るので…」



　


そんな目をうるうるさせて上目遣いしないでくれ。






「じゃあ慣れたら、呼び捨てしてね？」




「わ、わかりました。」




　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
「さとみくん。大好きだよ。」



「俺も、Aの事。愛してるよ」








そう言うと彼女はまた頬を赤くする。




この子の事。絶対幸せにする。




そう誓った大阪公演の日だった。






END

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