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スモーカーと恋の始まり -JK ページ30

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「...ふう」



バイト終わりの一服。8時間勤務後の午前2時、タバコを吸いながら明日の1限をサボろうかと真剣に考える。
だっるい。頭も重い。胃も痛い。今までサボった数を真剣に数えながら、まだセーフであると確信した。



つい最近まであんなに暑かったのに、11月を過ぎた今バイト先の裏口はびゅうびゅうと吹く風が氷のように冷たい。
帰るのめんどくさいなあなんて、考えながら灰を地面に落とす。




「...Aさん」



振り返ると、同じく頭の重そうなチョンジョングクが壁に寄り掛かっていた。



「ん、ぐぅおつかれ」



わたしはジョングクのことをぐぅと呼ぶ。だからと言って決して仲が良いわけでも、何か縁があるわけでもない。





「Aさんタバコ吸うんですね」





ジョングクはわたしの手元を見て少し驚くとそうわたしに投げかけた。ああそうか、この子とラスト被ったことはなかったな。どうりで知らないわけか、半年くらいは一緒に仕事してるけど。




「結構吸うよ、引いた?」



首を傾げながら聞くと、ジョングクはぶんぶんと首を振る。




「や、ただ、意外っていうか」



ポリポリ、頬を掻くジョングクは、確かまだ高校3年生、の年だ。高校には行かず、毎日ボーカルダンスさまざまなレッスンを受けているらしい。



大学2年生。わたしなんて、彼からしたらクソババアだろうけど、喫煙者のわたしを意外だという彼からわたしはどう見えているのだろうか。






「1口、もらえます?」







彼は、少しずつわたしへと近寄るとわたしの寄りかかる壁へと手をつく。わあ、これがいわゆる壁ドンじゃん。実際ドキドキってより、困惑のが大きいな。






「ごめん、もうこれで最後なんだよね」



「だから、Aさんの、一口」







そう言うと、ゆっくりと、綺麗で端正な顔がわたしへと近づく。



わ、ちゅーされる。



そう思ったのに、彼の唇はわたしの手が持つタバコへと吸い寄せられていた。





「っふう」





ゆっくり息を吸い込むと、息を吐く。やけに色っぽいその仕草に、つい目を奪われる。色っぽ。何食べたらそんなにセクシーになるんだろう。








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みんみゆ(プロフ) - グッキーさん» わ〜更新気づいていただいて嬉しいです/// 理想のじょんぐうを表現するため試行錯誤頑張っておりますので引き続きお付き合いよろしくおねがいします♪ (2015年11月27日 9時) (レス) id: 0e9c695b0e (このIDを非表示/違反報告)
グッキー(プロフ) - 続編本当にありがとうございます!!!本当に嬉しいです!(^^)!また続き楽しみに待ってます!! (2015年11月26日 18時) (レス) id: a4950eb306 (このIDを非表示/違反報告)
みんみゆ(プロフ) - グッキーさん» グッキー様、コメントありがとうございます!!モーニングトレインを気に入っていただきありがとうございます.../// ぜひ続き書かせていただきたいと思いますので、楽しみにお待ちいただけるようお願いします!! (2015年11月22日 16時) (レス) id: 0e9c695b0e (このIDを非表示/違反報告)
グッキー(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます!!!中でもジョングクのモーニングトレインがとても素敵な話です!リクエスト的になってしまあますがこのお話の続きをぜひ見てみたいです! (2015年11月22日 8時) (レス) id: a4950eb306 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんみゆ | 作成日時:2015年11月9日 13時

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