向き合うべきもの ページ48
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私が見た夢は、明らかに今まで見たものとは違っていた。
母は私に忘却呪文をかけていたが、私はあの時の記憶を鮮明に覚えている。あれがどういう意味を示しているのかはわからない。所詮夢だ……気にしない事にしよう。
あれから私は、日刊予言者新聞やハリーに関する記事を見なくなった。きっとハリーたちは私に失望しただろう。
ハリーの安否を確認しても、私に彼等がまた笑いかけてくれるはずがないということを分かっているから、見るだけ不安になった。
「おい、ピティー！ 昼食の時間に顔を出せと言っただろ！」
私が呪文の本を読みながら館の廊下の壁にもたれかかっていると、マルフォイがつかつかとこちらへ歩み寄ってきた。
「君、そんなこと言ってたっけ。」
「言った。毎日お前の食事を運びに行く僕の気にもなれ！ 毎日朝昼晩の食事には顔を出せ！」
「家族でもないのに、どうしてそんな事しなくちゃならないの？ 君だって、嫌ならわざわざ私の食事を運ばなくたっていいよ。私の事が嫌いなら放っておいて――――」
「好きとか嫌いとかの問題じゃない。毎日食事を作っているのは母上だ。母上のことを考えろ！」
「家族でもない君の母上のことを、どうして私が考えなくちゃいけないの？ あの人は私のことが嫌いなんだ。言っておいて、もう私の食事は作らなくてもいいって――」
マルフォイは眉をひそめ顔をしかめた。
彼は両親を慕いすぎている。彼の両親は所詮闇の帝王側の人間で、考え方も私とは真逆、合わない。私は、彼も彼の両親も、みんな嫌いだ。
純血主義で、マグル生まれの魔法使いを「穢れた血」と罵る。皮肉しか言えないこの家庭、この親子。
「それは……ならお前は自分の食事をどうするつもりでいる？」
「君には関係ない。もう行っていいかな」
「ここは僕らの家だ！ ここにいる以上、僕らの言う事には従ってもらう！」
「好きでここにいるわけじゃない！ 部屋だって丁寧に用意されているけれど、私は部屋なんていらない。ヴォルデモートと共に行動しろと言われればそうするし、地下牢に閉じ込めると言われてもそれで良かった。私はただ友達を守るためにここにいるだけだ！」
「お前はわからず屋だ……どうしてそう反抗したがるんだ！」
「君達のことが、ヴォルデモート卿のことが、大嫌いだからだよ！」
私が叫ぶと、マルフォイは口を開けたまま、硬直したように私の目を捉えて動かなくなった。
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Grim reaper(プロフ) - 主人公、凄い独りよがり (8月11日 13時) (
レス) @page40 id: 1ede7a2e08 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 奈也さん» わ、わ、それはよかったです…！！こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます！！そうですね…仲良くさせたいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします〜！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
奈也(プロフ) - マルフォイオチがいいなと思ってたので嬉しいです！夢主ちゃんとマルフォイ仲良くなって欲しいですね！（笑）更新楽しみに待ってます！！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: ca98b688b7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ユウさん» わ、わ、わ、本当ですか…！すごく嬉しいです…！！ありがとうございます…！オチアンケートを取ったとき結構ハリーオチが良かったって声も多かったのでちょっと不安だったのですが、そう言っていただけると嬉しいです…！(；；)これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 長々ごめんなさい、本当に更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: fba426c2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2019年8月16日 14時
