向き合うべきもの ページ45
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――――Aは、ベッドにうずくまっていた。
薄暗い部屋で電気もつけず、ただうずくまったまま、布団を深く被っていた。その目からは時々涙があふれ出し、枕元に滴った。カチコチと鳴る時計の音だけが部屋に響き、それ以外の音は何もなかった。
ハリーが差し伸べた手を離した。それが彼等に対する裏切りであったことなど、Aにはよく分かっていた。
けれど、そうするしかなかった……そうしなければ、大切な友人を殺されてしまうから。Aは、自分のしたことが正解であるはずだと言い聞かせた。
「本当は、私だって……」
ハリーの手を取りたかった。Aはその言葉は発さず、口ごもった。冷たい空気がAの頬を冷した。Aは更に深く布団をかぶりこんだ。
「ハリー………」
ごめん、ごめん……と、Aは小さく呟いていた。
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Aの部屋の前で、ドラコ・マルフォイが立ち尽くしていた。手にはトレーに入った食事がある。この頃全く食事をせず部屋にこもったまま、会合の時にしか姿を現さないAに、食事を運びに来たのだ。
しかしドラコは中々彼女の部屋には入れなかった。
気まずさ……入っても良いのだろうか？と、彼は部屋の前で数分ほど立っていた。そして小さく咳払いをすると、片手でドアをノックする決心をした。
「あー……ピティー。食事を運んできた。」
部屋の中から返事はなかった。ドラコは俯いて、食事を床に置いた。
「床に置いておく。母上が作ったものだ、食べないと許さない。」
部屋の中から、返事はやはりなかった。ドラコはその場を去ろうと背を向けたが、ちらりと扉を見つめると、また向き直った。
そして床に置いた食事をまた拾い上げ、扉を開けようとドアノブに手をかけた。しかし、鍵がかかっていた。
ドラコは一度食事を床に置き直すと、杖を抜いた。
「アロホモラ」
かちゃ、と鍵の開く音がした。ドラコは杖をしまい、食事をもう一度手に持って、意を決して扉を開けた。
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Grim reaper(プロフ) - 主人公、凄い独りよがり (8月11日 13時) (
レス) @page40 id: 1ede7a2e08 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 奈也さん» わ、わ、それはよかったです…！！こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます！！そうですね…仲良くさせたいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします〜！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
奈也(プロフ) - マルフォイオチがいいなと思ってたので嬉しいです！夢主ちゃんとマルフォイ仲良くなって欲しいですね！（笑）更新楽しみに待ってます！！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: ca98b688b7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ユウさん» わ、わ、わ、本当ですか…！すごく嬉しいです…！！ありがとうございます…！オチアンケートを取ったとき結構ハリーオチが良かったって声も多かったのでちょっと不安だったのですが、そう言っていただけると嬉しいです…！(；；)これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 長々ごめんなさい、本当に更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: fba426c2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2019年8月16日 14時
