素敵なあの子 ページ32
、
【NO said】
ハリーはヴォルデモート卿の怒りを見た。ロウルの苦しむ姿、マルフォイの怯えた姿、そして、Aがロウルに杖を向けながら震える姿を見た。
傷痕が痛み出したハリーは、ハーマイオニーとロンのいる場所から席を外した。その瞬間見えた光景のあと、ハリーはその場に倒れ込んだ。
「ハリー、何を見たの……？」
「ヴォルデモートが、死喰い人に罰を与えてた。横にはドラコと……Aがいた。」
「A！？ てことは……Aは無事なの！？」
「ああ、きっと……無事ではあると思う……でも……」
ハリーは頭を抱えた。傷痕はもう痛くないのに、なぜだか激しい頭痛に見舞われた。
「ヴォルデモートがAに命令してた。死喰い人に罰を与えるように……磔の呪文をかけさせようとしてた。Aは躊躇ってた、Aは……震えてた。怯えたような顔をしてた。」
「あの人がAに命令？」
「Aは最後に、ヴォルデモートが大きく叫んだ瞬間に、多分……呪文を使ったんだと思う。すぐに何も見えなくなって気がついたら倒れてたから、本当に使ったのかは分からないけど、恐らく」
「Aが……磔の呪文を？ あの人の命令をAが聞いたの……！？」
「強引に……やらないといけないって顔をしてた。」
ハーマイオニーが椅子にもたれかかって、脱力したようにまばたきをした。
「Aは……生きてるのよね」
「ああ。多分……」
「良かった……生きてるのね……Aは……！」
ハーマイオニーは彼女が死喰い人に磔の呪いをかけたことよりも先に、彼女が生きていたということに安堵し、胸を撫で下ろした。
「でも、ていうことは、Aって今どういうポジションにいるんだ？」
「わからない……でもヴォルデモートの話し方から見て、まるで死喰い人と扱いが一緒だ。ヴォルデモートの命令は絶対……みたいな。」
「じゃあAは闇側の人間になったってことか？」
「ロン！」「いてっ！」
ロンの発言にハーマイオニーが彼を叩いた。
「何するんだハーマイオニー……」
「Aが死喰い人なわけないわよ！ 変な事言わないで」
「だってそうとしか考えられないだろ」
「きっと何か理由があるのよ……あの人に捕らえられているのなら従わなきゃいけないのは仕方ないわよ……きっと」
ハーマイオニーは俯いた。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Grim reaper(プロフ) - 主人公、凄い独りよがり (8月11日 13時) (
レス) @page40 id: 1ede7a2e08 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 奈也さん» わ、わ、それはよかったです…！！こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます！！そうですね…仲良くさせたいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします〜！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
奈也(プロフ) - マルフォイオチがいいなと思ってたので嬉しいです！夢主ちゃんとマルフォイ仲良くなって欲しいですね！（笑）更新楽しみに待ってます！！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: ca98b688b7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ユウさん» わ、わ、わ、本当ですか…！すごく嬉しいです…！！ありがとうございます…！オチアンケートを取ったとき結構ハリーオチが良かったって声も多かったのでちょっと不安だったのですが、そう言っていただけると嬉しいです…！(；；)これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 長々ごめんなさい、本当に更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: fba426c2fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：み | 作成日時：2019年8月16日 14時
