素敵なあの子 ページ29
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ピティーはこちらを振り向いた。僕はあまりピティーと目を合わせたくなかった。僕を軽蔑するようなその眼差しを見ると、不快な気分になる。胸が苦しくなる。
「君は卑怯とも言えるけど、単に臆病なんだ。」
ピティーはそう言った。その通りだとは思ったけど、なんだか納得がいなかった。ピティーにそう言われることが、屈辱で仕方がなかったのだ。
「僕があの人から命令を受けて、次第にこのままでは自分が殺されると分かったとき、どんなに恐ろしく思ったか知らないだろう！」
どんっとピティーの肩を突き飛ばすように押した。
ピティーの体は僕とは似つかないほどに小さく細く、僕が押し飛ばせばいとも簡単に――床へと尻餅をついた。
「分からないよ！ 君がどうしてそんなに怯えるのか分からない。恐ろしく思うから従うなんて間違っている！ 結局は自分の身を守るために人を犠牲にしている！ 私はそれが許せない。私はそんなことしたくなかった」
「お前だって……！ お前だって本当は、泣きたいほど恐ろしいんだろ！ 従うしかないと分かってるから、あの人の側にいるんだろ！」
「従わないと……！ 従わないと私の大切な人がみんな殺される！ 好きで従ってなんかいない。私はヴォルデモート卿なんて怖くない！ 怖いのはみんなが死ぬことだ、私がせっかく手に入れた友達を失うことが怖いんだよ！」
ピティーはその場に座り込んだまま俯いて、膝に顔を埋めてしまった。
「私は………もう、大切な人を守れるのなら自分の命なんて惜しくない。でも……ヴォルデモート卿は私が従わなければ、私も殺すし、皆も殺す。私が従っている限り、私のことを殺さないし、みんなの事も殺さない。」
「信じているのか？ 本気で？ あの人がお前との約束をすべてきっちりと守ると思ってるのか？」
「思ってない！ あいつは無残に人を殺す。同情なんてしない！ 血も涙もない奴だ。でも、今私ができるのはあいつに従う事だけだ。従わなければ尚更殺される。ここにいるのだけが、大切な人を守るための最後の希望なんだ、」
ピティーの叫び声が耳を貫くように響いた。
僕は胸が苦しくなった。こいつはわからず屋だ、自分の身よりも他人を優先するなんておかしいに決まってる、そう思った。
「私はただ、私のせいで、みんなを殺したくない……」
ピティーの声はこれまで聞いたことがないくらい弱々しいものだった。
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Grim reaper(プロフ) - 主人公、凄い独りよがり (8月11日 13時) (
レス) @page40 id: 1ede7a2e08 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 奈也さん» わ、わ、それはよかったです…！！こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます！！そうですね…仲良くさせたいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします〜！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
奈也(プロフ) - マルフォイオチがいいなと思ってたので嬉しいです！夢主ちゃんとマルフォイ仲良くなって欲しいですね！（笑）更新楽しみに待ってます！！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: ca98b688b7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ユウさん» わ、わ、わ、本当ですか…！すごく嬉しいです…！！ありがとうございます…！オチアンケートを取ったとき結構ハリーオチが良かったって声も多かったのでちょっと不安だったのですが、そう言っていただけると嬉しいです…！(；；)これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 長々ごめんなさい、本当に更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: fba426c2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2019年8月16日 14時
