素敵なあの子 ページ28
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【Draco said】
ヴォルデモート卿が館を後にしたあと、気絶したままのロウルを見つめていたピティーを、僕はずっと見つめていた。ピティーはヴォルデモート卿が去った瞬間、全身の力が抜けたかのように、杖を床に落としてその場に座り込んだ。
からんと音が響き、ドサッと鈍い音がする。小さな肩を震わせ、ロウルを見つめていたピティーは僕の方は決して向かなかった。
「………ピティー」
「………私、」
ピティーは僕の声を遮って言った。
「この手で、私の魔法で………人を苦しめた」
ピティーは床に落ちていた杖を拾い上げて言った。どこか震えたその声に、言葉に、なんと声をかけていいのか僕は分からなかった。むしろ、僕がここで何かを言っていいのかさえ分からなかった。
考えれば……僕だって……人を苦しめた。自分が放った魔法で人を苦しめた。傷つけた。
「仕方ないだろ………」
僕はピティーから目を逸らして呟くように言った。
あの人に従わないと、あの人の言うとおりにしないと、僕達は殺される。それを逃れるためには、誰かを犠牲にするしかないのだ。それは仕方がないことだ。
「自分が生きるためには、必ず、誰かを犠牲にしなくちゃならない。」
「私は、みんなが生きるために自分を犠牲にしてるつもりだった。でも、今私は、自分が苦しまないために人を犠牲にした」
僅かだが、一瞬だったが、ピティーの頬が濡れていたように見えた。
かつてこいつの泣く姿を見ただろうか。覚えていないけど、そんなに無かったような気がする。こいつは滅多に泣かなかった。いつも冷静な顔で、表情一つ変えず……。
「マルフォイ、君は、自分が生きるためなら誰でも犠牲にするんだろうけど――――」
「僕は……！」
「ダンブルドア先生を殺そうとしたのが良い例でしょ。それに、今ロウルに磔の呪文を使ったのだってそうだ。」
ピティーは立ち上がった。拳が強く握られている。
「私はそんなの嫌だ……自分が生きるために人を犠牲にするなんて、両親と一緒だ。そんな人間になりたくない……」
僕だって―――本当はこんなことが間違っているなんて、とうの昔から分かってる……けれど、生きるためには、こうするしかなかったのだ。
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Grim reaper(プロフ) - 主人公、凄い独りよがり (8月11日 13時) (
レス) @page40 id: 1ede7a2e08 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 奈也さん» わ、わ、それはよかったです…！！こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます！！そうですね…仲良くさせたいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします〜！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
奈也(プロフ) - マルフォイオチがいいなと思ってたので嬉しいです！夢主ちゃんとマルフォイ仲良くなって欲しいですね！（笑）更新楽しみに待ってます！！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: ca98b688b7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ユウさん» わ、わ、わ、本当ですか…！すごく嬉しいです…！！ありがとうございます…！オチアンケートを取ったとき結構ハリーオチが良かったって声も多かったのでちょっと不安だったのですが、そう言っていただけると嬉しいです…！(；；)これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 長々ごめんなさい、本当に更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: fba426c2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2019年8月16日 14時
