閉じ込められた者 ページ20
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7月30日の昼間。
ヴォルデモート卿はマグルの世界に行って、マグル生まれを殺している。彼はそれを楽しんでおり、マグルの世界で起こる事件の裏にも、彼がいる。
それを知っていながら何もできない自分が仕方なく憎かった。
私は歯を食いしばりながら、地下牢に歩いた。
「オリバンダーさん。いますか？ オリバンダーさん……」
返事はなかった。オリバンダーさんが、ぐったりとした様子で、地下牢の壁に寄り掛かっていたのが見えた。私はここの鍵を開けられないし、開けられたとしても、逃がすことはできない。
私は鉄格子の扉越しにオリバンダーさんを見つめ、俯いた。私は何のためにここにいるんだろう。今、ここにオリバンダーさんの様子を見に来たのも、ただ、ヴォルデモート卿にオリバンダーさんが何をされたのか、殺されてしまったのかを、確かめに来ただけだった。
「ごめんなさい、助けてあげられなくて。私は……」
オリバンダーさんからの返答は、なかった。彼が私の話を聞いているのかさえ、はっきりしていなかった。鉄格子の隙間に指をかけて、私は話を続けた。
「ちゃんと、必ず……きっと。あなたを救います……オリバンダーさん……今の私には……何もできないけど」
オリバンダーさんには何かと世話になることがあった。
初めて杖を買いに行った日。私は人と話すのがあまり得意ではなく、オリバンダーの店に行ったときも、ぎくしゃくとしていた。しかし、オリバンダーさんは笑顔で話しかけてくれた。
私の両親も店にやってきたこと。どんな杖が両親を選んだのか。私を選ぶ杖はどれなのか――――。一時期は両親の話をされたことに嫌悪感を抱いたけれど、なんだかんだ、彼が話しかけてくれるのは嬉しかった。
「ハリーが……きっと……私も、あなたも…………」
「何をしている？」
その時、背後から声がかかった。私はハッとして後ろを振り向いた。誰かに気づかれてヴォルデモート卿に今の話を吹き込まれたら、私は―――――
「………マルフォイ」
立っていたのはドラコ・マルフォイだった。両手には少量の食事を持っている。どうやら、オリバンダーの食事を、質素なものだが、持ってきたようだ。
「それは……ヴォルデモート卿からの命令？」
「お前、ずっと思っていたが……よくあのお方の名を口にできるな。」
マルフォイは私の方を見たあとに、食事に目を向けた。
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Grim reaper(プロフ) - 主人公、凄い独りよがり (8月11日 13時) (
レス) @page40 id: 1ede7a2e08 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 奈也さん» わ、わ、それはよかったです…！！こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます！！そうですね…仲良くさせたいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします〜！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
奈也(プロフ) - マルフォイオチがいいなと思ってたので嬉しいです！夢主ちゃんとマルフォイ仲良くなって欲しいですね！（笑）更新楽しみに待ってます！！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: ca98b688b7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ユウさん» わ、わ、わ、本当ですか…！すごく嬉しいです…！！ありがとうございます…！オチアンケートを取ったとき結構ハリーオチが良かったって声も多かったのでちょっと不安だったのですが、そう言っていただけると嬉しいです…！(；；)これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 長々ごめんなさい、本当に更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: fba426c2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2019年8月16日 14時
